ヤマグワ Morus australis

2023.4.10 更新

ヤマグワ

分類
クワ科 クワ属
植生環境
里 山地
開花時期
4-5月 草地 荒れ地 河岸
地域
全国
特記
 -
特徴
「アカトンボ」にも歌われる「子篭に摘む」クワは、たぶん本種。
落葉小高木ですが15mくらいになるものもあります。葉は6-14cmの卵形~卵状広楕円形、裂けないものから3-5裂するものまであり、先は尾状、基部は切形~浅い心形で粗い鋸歯があります。
花序は新枝の葉腋に付き、雄花序は2cm、雌花序は4-10mmで花柱の柄部は長く、先が浅く2裂。集合果は1-1.5cmの楕円形で黒色に熟します。先端に花柱が残る。
なお、蚕のエサとして栽培されるのはマグワ。
備考
エングラー : クワ科
類似種
マグワ : 花柱の柄部はごく短く、先は深く2裂する。残存花柱がごく短いかない。
撮影地
2018.4 千葉市

ヤマグワ

雌雄別株で写真は雌株。雌花序は1cmほど、芽吹いたばかりの新枝の葉腋から1つずつ花序を伸ばす。花柱の柄は長く、先が浅く2裂する。なお、Topの写真は雄株。 (2017.5 千葉市)


ヤマグワ

雄花序は1.5-2cm、雄花は花被片4、雄しべ4。 (2017.5 千葉市)


ヤマグワ

果実は集合果で、長さ1-1.5cmの楕円形、黒く熟す。先端に花柱が残ります。甘くて美味しいが酸味はないので私は苦手。ジャムにするとさらにインパクトがなくなるので、レモンを加えてみた。 (2017.5 千葉市)


ヤマグワ

葉は卵形~卵状広楕円形、先は尾状、基部は切形~浅いハート形、裂けないものから3-5裂するものまであり、花の付かない枝では裂けるものが多く見られた。 (2007.5 千葉市)