コクサギ Orixa japonica

2023.5.9 更新

コクサギ

分類
ミカン科 コクサギ属
植生環境
山地
開花時期
4-5月 林内の湿ったところ
地域
本州以南
特記
 -
特徴
ケヤキ林などでよく見られる植物。
1-5mほどになる落葉低木。葉はコクサギ型花序と呼ばれる特殊な葉序(タブ参照)で、倒卵状長楕円形~菱状卵形、先は短く尖り、基部はくさび形、縁は全縁か浅い鋸歯があります。
花は前年の葉腋に雄花は総状に10個くらい、雌花は1つ付きます。花径は7-10mm、4弁花、雄花の雄しべは4、雌花の柱頭は4裂。果実は3-4個の分果からなり、分果は8-10mmのゆがんだ楕円形。
備考
エングラー : ミカン科
類似種
 
撮影地
2018.4 千葉市  他

コクサギ

花はさほど目立ちませんが、近づくと独特の匂いがあります。写真は雄株で花序は総状に10個ほどの花を付け、花弁は4枚で雄しべは4個。 (2012.4 千葉県君津市)


コクサギ

雌花。短枝に1つずつ、唐突に付く感じでさらに目立たない。子房4、心皮も4。雄花より少し大きく見えました。 (2018.4 千葉市)


コクサギ

果実。4分果で秋に淡褐色に熟す。 (2023.5 千葉市)


コクサギ

葉が2枚ずつ互生する特殊な葉序(コクサギ型葉序)をしています。倒卵状長楕円形~菱状卵形、光沢があり、鋸歯は見られません。 (2019.5 千葉市)