シロバナナガバノイシモチソウ

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モウセンゴケ科 Droseraceae
食虫植物。全体がそれほど大きくないので、不格好。
丈は長さ7-20cm、葉は長さ4-7cmの線形で、びっしり生えた長い腺毛で虫を捕らえます。柄にも短い腺毛が見られます。
花は葉と対生するように柄が伸びて3-10個付き、径1cm、白色、花弁はイシモチソウより幅がやや狭く長楕円形で、雄しべ5、花柱3で先が2裂。
従来はナガバノイシモチソウ(花色がピンク)の品種として扱われ、東日本には白花しかないので本種もナガバノイシモチソウと呼ぶことが普通でしたが、近年、ナガバノイシモチソウとは別種とされています。

.本サイトではナガバノイシモチソウとは別種としていますが、絶滅危惧リストでは本種はナガバノイシモチソウの品種とされるため、絶滅危惧種の範囲に含まれると考えます。

 

2019.7.21 更新
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シロバナナガバノイシモチソウ-全体

イシモチソウより2カ月遅れて夏に花を付けます。
(2013.7 千葉県 旧・成東町)

シロバナナガバノイシモチソウ-全体

長い葉がどうも不格好な姿。
(2019.7 千葉県 旧・成東町)

シロバナナガバノイシモチソウ-花
花柱は3つで横に伸び、それぞれ更に2-3裂、柱頭は淡いピンク色で少し巻きます。
雄しべ5本は直立するので、内側に雄しべ、外側に柱頭の配置になります。
(2014.8 茨城県 旧・美野里町)

シロバナナガバノイシモチソウ-花2

(2016.7 千葉県 旧・成東町)


シロバナナガバノイシモチソウ-花4

花序の軸、花柄、萼には短い腺毛がびっしり。
(2017.7 千葉県 旧・成東町)

シロバナナガバノイシモチソウ-花3

花柄は葉腋からは出ず、葉腋の少し上の葉とは反対側に付くことが多い。写真は蕾。
(2017.7 千葉県 旧・成東町)

シロバナナガバノイシモチソウ-実

葉の腺毛はもう全て落ち始めていましたが、まだ萼には腺毛が残っていました。
(2014.10 千葉県 旧・成東町)

シロバナナガバノイシモチソウ-葉

葉は線形で粘液を出す腺毛がびっしり。
(2007.7 千葉県・旧成東町)

シロバナナガバノイシモチソウ-葉2

線形でも葉に裏表があるようで、表側の腺は短く密で、
裏側の腺はそれより粗い間隔のような気がします。(2017.7 千葉県 旧・成東町)

シロバナナガバノイシモチソウ-葉3

葉面には捕虫する腺の他に、短い腺毛のようなものも見られます。
(2014.7 千葉県 旧・成東町)

シロバナナガバノイシモチソウ-葉4

捕虫する腺のない部分=葉柄には赤い小さな腺毛が見られました。
中央にくるっと巻いているのは、開く前の葉。(2017.7 千葉県 旧・成東町)

シロバナナガバノイシモチソウ-葉4

葉は巻いて出てきていました。この時点では捕虫する腺毛は見られませんでした。
(2014.7 千葉県 旧・成東町)

シロバナナガバノイシモチソウ-茎

茎にも短い腺毛が多く見られます。
(2019.7 千葉県 旧・成東町)

シロバナナガバノイシモチソウ-芽出し

芽出しから1週間後くらいのもの。なんとか肉眼で確認できるレベル。
(2017.5 千葉県 旧・成東町)

シロバナナガバノイシモチソウ-芽出し2

イシモチソウが咲く頃に芽吹きます。こんなに小さくても、もう虫を捕まえていました。(左)
(2013.5 千葉県 旧・成東町)