ツキミマンテマ

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ナデシコ科 Caryophyllaceae
(観察による記述)
丈は~50cm、茎は基部で分枝し、下部はやや匍うように伸びてから立ち上がり、中部で数回2分します。短毛が密にありますが、長毛はない。
下部の茎葉はやや青白く、ヘラ形~倒披針形でやや密に付き、中部以上の茎葉は2-5cmの楕円形~長楕円形で縁の下半にやや長い斜上する毛が見られ、上半にも短い毛が見られます。両面にもはじめ毛が散生します。根生葉は花期にはない。
花は上部の葉腋に付き、夜に開花し明け方に閉じます。花径は1-1.5cm、淡ピンク、花弁は2深裂し、喉部に付属体が付きます。萼筒は12mm前後の少し膨れた狭筒形で斜上する毛があり、10稜あってうち5つは鋭三角状の萼裂片の先端に達します。

 

2023.3.7 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 花2
  • 花3
  • 花4
  • 葉2
  • 葉3
  • 早春

ツキミマンテマ-全体

夜咲きなので、日の出前後の早朝に撮影した。
(2012.3 千葉市)

ツキミマンテマ-全体2

つぼみの付いていない株はオランダミミナグサに見え、つぼみのある株はシロバナマンテマにも見えた。昼間なので花は閉じている。(2019.3 千葉市)

ツキミマンテマ

耐寒性があるようで、越冬したと思われる株も見られた。
(2023.2 千葉市)

ツキミマンテマ-花

花は径10-15mm、花弁は半ばまで2深裂。
日の出前後の撮影だが、既に閉じ始めている。(2023.3 千葉市)

ツキミマンテマ-花

採取して水に挿し、開花を待って撮影。
(2020.3 千葉市)

ツキミマンテマ-花3

花弁の喉部に付属体が見られました。花弁1つあたり、2個なのか2裂なのかは
よくわからなかった。採取し、開花を待って撮影。(2019.3 千葉市)

ツキミマンテマ-花4

萼筒には10稜が見られ、うち5稜は萼裂片の先端に達しています。
稜上を中心に斜上する毛が見られます。(2020.3 千葉市)

ツキミマンテマ-葉

中部の葉は楕円形。シロバナマンテマに比してしっかりした印象。
節はやや膨らみます。(2019.3 千葉市)

ツキミマンテマ-葉2

葉の下半の縁には長い毛があり、先に行くに従い短くなっています。
葉裏にも微細な毛が見られます。(2019.3 千葉市)

ツキミマンテマ-葉3

葉表。長短の毛が確認できますがムラがあり、
脱落する過程のように見えました。(2019.3 千葉市)

ツキミマンテマ-茎

茎には短い毛が密生していていました。
(2019.3 千葉市)

ツキミマンテマ-早春2

早春の様子。根生葉と思われるもの。
(2023.3 千葉市)