コケリンドウ

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リンドウ科 Gentianaceae
丈は3-10cmほどの小さな里のリンドウ。茎はよく分枝します。根生葉はロゼット状で1-4cmの卵状菱形、茎葉は卵形で4-10mmで開出、基部は対生する2枚が合着して鞘となります。
花は茎頂に付き、淡青色で花冠長さ1-1.5cmでフデリンドウの約半分。副片は花冠裂片より少し小さい。萼裂片は先が針状、平開します。

 

2017.6.10 更新
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コケリンドウ-全体

芝生状に刈られた丈の低い草地で見られた大株。
(2017.5 栃木県市貝町)

コケリンドウ-全体2

咲き始めの株。丈は4cmほど。一番下に大きな根生葉がチラッと見えています。
(2016.4 千葉県館山市)

コケリンドウ-全体3
北地の海岸で見たもの。ここも波打ち際から十数m、標高1-2m。ぎゅうぎゅう詰めでどれも
茎の様子すら確認できない姿でした。ただ、海岸から50mほど離れると、館山のものと
ほぼ同じ姿で咲いていました。(2016.4 青森県八戸市)

コケリンドウ-全体4

これも北地のもの。葉の付き方の撮影を試みて茎の間を広げてみましたが、
これ以上にっちもさっちもいかなかった。(2016.4 青森県八戸市)

コケリンドウ-全体

暖地の海岸の風衝草原のもの。北地のものとはだいぶ雰囲気が違う。
(2011.5 千葉県館山市)

コケリンドウ-全体5

暖地の海岸で咲き続けてだいぶ大きくなったもの。10cm前後ありました。
3カ月近く次々と花を咲かせる株もあるようです。(2011.7 千葉県一の宮町)

コケリンドウ-花

副片は花冠裂片とほぼ同じ大きさで、10裂に見えます。
副片の先端は鋸状。(2013.5 千葉県館山市)

コケリンドウ-花2

左が雄性期、右が雌性期。
(2011.5 千葉県館山市)

コケリンドウ-花3

(2016.6 千葉県館山市)


コケリンドウ-蕾

蕾はまだとても小さい。葉の縁は膜質。
(2017.3 千葉県館山市)

コケリンドウ-実

(2017.6 千葉県館山市)


コケリンドウ-葉

葉は下部では開出、上部では斜上します。葉腋からよく分枝します。
(2013.5 千葉県館山市)

コケリンドウ-葉2

根元からから多くの茎を伸ばします。
(2011.5 千葉県館山市)

コケリンドウ-葉3

葉に柄はなく、基部は合着して葉鞘となります。葉の先端も芒状に尖っていました。
上部の葉の縁に毛のようなものが見られました。(2016.6 千葉県館山市)

コケリンドウ-葉4

根生葉はロゼット状で茎葉に比して大きく、卵状菱形。
(2016.6 千葉県館山市)

コケリンドウ-葉4

ここの根生葉は2cmくらいあった。
(2016.4 青森県八戸市)

コケリンドウ-芽出し

1年目の株。径1cm弱。
(2017.3 千葉県館山市)

コケリンドウ-全体6

海岸の岩場の広い範囲に群生していました。この後、台風の高波で大半が土壌ごと
流出してこんな光景は見れなくなってしまいました。(2011.5 千葉県館山市)

コケリンドウ-比較

フデリンドウと本種。花の大きさだけでなく、形も違う。花冠裂片があまり尖る印象がなく、
全体として丸い印象。(2017.5 栃木県市貝町)