フタリシズカ Chloranthus serratus

2025.5.2 更新

フタリシズカ

分類
センリョウ科 ヒトリシズカ属
植生環境
里 山地
開花時期
4-6月 林内
地域
全国
特記
 -
特徴
名前から花穂が2本・・・の印象ですが、2本とは限らず、4-5本つくものも1本のものもあります。
丈は30-60cm、葉は上部に2対が偽輪生し、そのすぐ下に1対対生する葉が付くこともあります。葉身は5-17cmで短柄があり楕円形から卵状楕円形で先が尖ります。他に、下部に2-3対の対生する鱗片状の葉が付く。
花序は2-6cm、花は雄しべ3本が合着して楕円の椀状になり、内側に葯が2つ付きます。
備考
エングラー : センリョウ科
類似種
 
撮影地
2009.5 茨城県筑波山  他

フタリシズカ

5月頃、林床でよく見られます。目立つ葉が4枚のものと6枚のものがあり、多くの場合偽輪生します。穂状花序は2つとは限らず1-5本。 (2021.6 長野県佐久市)


フタリシズカ

花枝の基部は1つで、いくつかに分枝してそれぞれ穂状に付きます。 (2014.5 千葉市)


フタリシズカ

花は花弁も萼もなく、花糸(C)3つがくっついて腕状になり、外側の花糸の内側中ほどに葯(D)が付いている。中央の花糸はやや長く、葯はない。子房(A)は花糸に囲まれた基部付近にあり、先端に柱頭(B)が直接付いているように見える、 (2025.4 / 2014.5 千葉市)


フタリシズカ

葉が6枚あるもの。上の4枚は偽輪生状で、下の2枚は少し離れて付く。茎葉が6枚のものはこの2対が偽輪生状になるものも、少し離れて付くものもある。下の1対から花序を出すこともある。他、茎には鱗片状の葉が1対付く。 (2014.5 / 2025.5 千葉市)


フタリシズカ

果序は横倒しになり、葉の下に隠れることもしばしば。 (2023.7 千葉県四街道市)