ヒトリシズカ Chloranthus quadrifolius


ヒトリシズカ

分類
センリョウ科 ヒトリシズカ属
植生環境
里 山地
開花時期
3-5月 草地 林内
地域
全国
特記
 -
特徴
早春のイメージにぴったりの花。芽を出すと葉を展開させる前に花が咲き出します。
花期、丈は3-8cm、葉は4枚が偽輪生で3-4cm、柄があり楕円形~卵状楕円形で先がツンと尖ります。茎の下部に鱗片状の対生する葉が数対付きます。
花序は茎頂に付き1-3cm、花には花弁、萼ともになく、3本ある3mmほどの白い雄しべのうち両端の2本の基部に黄色の葯が付きます。
花のあと大きくなり、丈は15-30cm、葉は4-9cmになります。
備考
エングラー : センリョウ科
類似種
 
撮影地
2019.4 千葉市

ヒトリシズカ

葉が開き始めると同時に咲き出します。葉はじめ赤褐色で次第に緑色になり、完全に展開する頃には花は終わってしまう。 (2013.3 千葉市)


ヒトリシズカ

芽吹き1-2日目。花序は4枚の葉に包まれて、横向きに出てきます。 (2017.3 千葉市)


ヒトリシズカ

花には花弁も萼もなく、球形の子房の横に花糸が3本付き、3本の花糸と葯は全体で竪琴のような形になります。両サイドの花糸の下部の横に葯が付きます。葯の付く部分の花糸は弓なりに反っています。中央の花糸には葯はない。透明の塊は柱頭。 (2015.4 千葉市)


ヒトリシズカ

展開した葉は3-4cmの楕円形~卵状楕円形で先がツンと尖る。左下は若い果実。 (2017.4 千葉市)


ヒトリシズカ

ほぼ成熟した果実。倒卵形で2.5-3mmほど。 (2014.6 千葉市)