ハマボウフウ Glehnia littoralis

2025.6.28 更新

ハマボウフウ

分類
セリ科 ハマボウフウ属
植生環境
海岸
開花時期
6-7月 砂地
地域
全国
特記
 -
特徴
砂丘帯や砂浜の直接波のかからない所で見られる植物。
丈は10-40cm、全体に毛が多く茎には密生しています。葉は厚みがあって1-2回3出羽状複葉で、裂片は2-5cmで幅が広くて先が丸く、縁に鋸歯が見られます。基部は拡がって茎を抱きます。
花はとても密な散形花序に付き、花序の柄や小花柄にはびっしりと軟毛が見られます。
備考
エングラー : セリ科
類似種
 
撮影地
2012.7 青森県鰺ヶ沢町  他

ハマボウフウ

砂に埋もれない状態の姿。これが本来のこの植物の形なのでしょうが、こんな姿で見られることはあまりない。 (2020.7 千葉県富津市)

ハマボウフウ

小花序には花が密につき、花序や小花序の柄には毛が密に付いています。 (2017.7 青森県鰺ヶ沢町)

ハマボウフウ

小果序が1つの果実のように丸くまとまります。右上は完熟状態でヒダ1つ1つが種子、触るとバラバラになって落ちる。 (2017.7 青森県鰺ヶ沢町 / 2014.9 青森県八戸市)


ハマボウフウハマボウフウ

左 : 小花序の柄。上部の茎とともに毛が密にある。
右 : 葉の基部。袋状には膨らまず、基部は柄が裂けるような感じで茎を抱き込む。この部分は砂に埋まっていることが多く、なかなか見られない。 (2025.6 千葉県いすみ市)


ハマボウフウ

葉は1-2回3出複葉。小葉には厚く強い光沢があります。食用にするのは若い葉で、写真のようなものは美味しくない。 (2011.5 千葉県館山市)