アキギリ / (型) オオアキギリ

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シソ科 Lamiaceae
シソ科 Rabiatae
茎は地を匍って拡がり、先端が20-50cmほどに立ち上がって花序を付けます。葉は三角状のほこ形で長柄があり、先端は尖り、基部はやや張り出します。
花は茎頂に総状に多数付きますが、多くはまばらに咲きます。花色は紫色、雄しべは2、花柱は花冠から長く突き出ます。
葉が大きく、長さが15cmに達するものが北陸地域にあり、オオアキギリ(f.robusta)と呼んで区別することもあります。また、分布の東限に近い新潟県西部には、キバナアキギリとの交雑が推定されるシボリミヤマアキギリがあり、花色に黄色が混ざります。

 

2017.11.13 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 葉2
  • オオアキギリ
  • 同2

アキギリ-全体2

キバナアキギリや交雑と思われるものが多数あり、
本種だけの群落を探すのは大変でした。(2017.9 新潟県 旧・松之山町)

アキギリ-全体2

多くはありませんでしたが、山際に湿った所などにかたまって咲いていました。
(2013.8 新潟県糸魚川市)

アキギリ-花
花冠外側には毛があり萼にも毛があります。
雌しべは長く突き出て先端が2裂。完全雄しべは上唇に守られて見えず、
不完全雄しべが花冠奥に見えます。(2013.8 新潟県糸魚川市)

アキギリ-葉

葉は対生し、三角状のほこ形。葉の基部が張り出しキバナアキギリより弱い印象。
(2013.9 新潟県糸魚川市)

アキギリ-葉2

葉裏。
(2017.9 新潟県 旧・松之山町)

アキギリ-茎

(2017.9 新潟県 旧・松之山町)


オオアキギリ

葉が大きく、長さが15cmほどにもなるものは、オオアキギリ(f. robusta) として
区別することもあります。幅も広い。(2017.9 新潟県 旧・松之山町)

オオアキギリ2

先が長く尖る、鋸歯が一様ではないなどとも言われますが、そうでないものもあり、
さらに、アキギリでも同じような傾向のものもあります。(2017.9 新潟県 旧・松之山町)