ニガクサ

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シソ科 Lamiaceae
シソ科 Rabiatae
丈の割りに地味な花。
丈は30-70cm、葉は5-10cmの卵状長楕円形~広披針形で、先端は尖り基部は円形、先の丸い鋸歯があり、柄が見られます。ツルニガクサ同様、地下に走出枝を出します。
花は葉腋や茎頂に総状花序となって付き、花冠は10-12mm、上唇はごく小さく、下唇は3裂で中央裂片が大きく、途中で下に折れ曲がります。萼には短毛があり、腺毛はありません
萼に腺毛が見られるものをツルニガクサと呼びます。

 

2020.7.13 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 花2
  • 花3
  • 花4
  • 花5
  • 蕾2
  • 葉2

ニガクサ-全体

数株群れていることが多いのですが、たった1株だけありました。
(2013.9 新潟県斑尾高原)

ニガクサ-全体2

遠目には、ツルニガクサとの差異は全くわかりません。
(2013.9 栃木県渡良瀬遊水地)

ニガクサ-全体3

(2020.7 千葉県栄町)


ニガクサ-花

(2020.7 千葉県栄町)


ツルニガクサ-花2

花は1cm程度で、下唇は3裂、中央裂片は長く突き出て垂れます。
(2010.7 千葉市)

ニガクサ-花3

上唇は横からだと全く見えない。花糸の下部に毛がある。
(2014.8 長野県白馬村)

ニガクサ-花4

下唇は中央裂片が大きくて長く前に突きだし、基部に小さな粒状の突起が
無数に見られました。(2014.8 長野県白馬村)

ニガクサ-花5

萼には縁を除いてほとんど毛がないか、腺毛を除く微細な毛が見られるかのいずれか。
萼の先端が尖ります。 (2010.7 千葉市)

ニガクサ-蕾

長らくこの毛むくじゃらが何の蕾だか判らなかった。
(2020.7 千葉県栄町)

ニガクサ-蕾2

蕾花序は先端がピンク色になる。
(2014.8 長野県白馬村)

ニガクサ-葉

葉は卵状長楕円形。
(2020.7 千葉県栄町)

ニガクサ-葉2

中肋に毛がややまばらに見られました。
(2020.7 千葉県栄町)

ニガクサ-茎

茎や葉柄には下向きの屈毛があります。
(2014.8 長野県白馬村)