コシロネ Lycopus cavaleriei
(型) ヒメサルダヒコ


コシロネ

分類
シソ科 シロネ属
植生環境
里 山地
開花時期
8-10月 草地
地域
全国
特記
 -
特徴
丈は10-40cm、葉はヒメシロネより幅広でシロネより幅が狭く、長さ3-6cmの披針形~卵形で、先端は尖り、縁には粗い鋸歯が見られますが、鋸歯先端は鋭く尖りません。
花は葉腋に複数密に付き、シロネとよく似ていますが、花の形がふつうの4弁花のようで、唇形花とは呼べないような形をしています。萼の先端は刺状に尖ります。
全体に小型で中部以下でよく分枝し、側枝が主茎と同高になるものをヒメサルダヒコと呼びますが、分けない。
備考
エングラー : シソ科
類似種
シロネ : 葉は長さ8-15cmの広披針形~狭長楕円形と大きく、鋸歯が鋭い。
ヒメシロネ : 葉は長さ4-8cmの披針形~広披針形、鋸歯の先は鋭い。
撮影地
2006.9 千葉市  他

コシロネ

田んぼまわりでよく見られるシロネは本種が多い。対して貧栄養の湿原ではヒメシロネも見られます。 (2017.10 千葉市)


コシロネ

花冠裂片の大きさをよく比べると、下唇中央裂片が少し大きい。萼は狭三角形で先は鋭く尖ります。花冠内側には毛が見られます。 (2016.10 千葉市)


コシロネ

葉の幅はシロネの仲間では中間クラスの披針形~狭楕円形。鋸歯先端は シロネのように鋭く尖らない。葉裏は腺点が見られます。 (2014.10 千葉市)


(型) ヒメサルダヒコ (var. ramosissimus = synonym)

ヒメサルダヒコ

茎の下部で節ごとに分枝し、側枝も主茎と同じ高さになるもの。近年はコシロネの1生態型と言われる。コシロネも少数の短い側枝を出すものがあると知られている。なお、サルダヒコはコシロネの別名、ヒメサルダヒコはその小型の意味。 (2013.9 千葉市)