ツルニガクサ Teucrium viscidum var. miquelianum

2024.8.10 更新

ツルニガクサ

分類
シソ科 ニガクサ属
植生環境
里 山地
開花時期
7-9月 林内
地域
全国
特記
 -
特徴
一見ではニガクサと区別できないほどそっくりです。
丈は20-40cm、葉は4-10cmの卵状長楕円形~広披針形で、先は尖り基部は円形、柄があります。鋸歯は揃わない。
花は茎頂や葉腋に総状状花序に付き、花冠長さ8-10mm、上唇はごく短く2裂、下唇は3裂で中央裂片が大きく、途中で折れ曲がります。萼には腺毛が見られます。
備考
エングラー : シソ科
類似種
ニガクサ : 萼に腺毛がなく、葉の縁には揃った鋸歯がある。
撮影地
2023.8 千葉市  他 

ツルニガクサ

ニンガクサとよく似ており、主に萼の観察で区別します。 (2023.8 千葉市)


ツルニガクサ

萼に腺毛が見られます。が、北地では腺毛は萼歯のみに限られることもあるようです。ニガクサには腺毛はない。 (2024.7 千葉市)


ツルニガクサ

上唇はごく短く2裂して立ち上がり、下唇は3裂で側裂片は小さく、中央裂片は下方に折れ曲がる。 (2023.8 千葉市)


ツルニガクサ

葉の鋸歯は揃わない。質もニガクサより薄い。 (2023.8 千葉市)


(虫こぶ) ニガクサツボミフクレフシ 

ツルニガクサ

ヒゲブトグンバイによる。同様にニガクサにも生じる。シモバシラにも生じ、シモバシラツボミフシと呼び、西日本に多いようだ。 (本来の文法では「ツルニガクサツボミフクレフシ」になるのかもしれないが、このあたりはよくわからないので、上記で記した) (2024.8 千葉市)