タデスミレ

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スミレ科 Violaceae
その名のとおり、葉が田んぼにあるイヌタデ属の葉のようなすみれ。
丈は20-40cm、茎はまっすぐ立ち上がり、葉は卵状披針形~狭披針形、先はするどく尖り基部はくさび形、下部の葉は鱗片状に退化しています。托葉は櫛形。
花は葉腋に1つずつ柄を伸ばして付き、丈の割に小さく1.5cm、芳香があり、花弁は細く、側弁に毛が見られ、花柱先端は膨らまずに下を向いています。萼は長く尖り距は短い。
現存する自生地は1カ所のみのようです。

 

2013.6.7 作成
  • 全体
  • 全体2
  • 花正面
  • 花正面2
  • 花 横
  • 托葉

タデスミレ-全体

タデのような葉が特徴のスミレ。その割に花は繊細な感じです。
(2013.6 長野県)

タデスミレ-全体3

茎がしっかりと立っていて、倒れているものは見かけなかった。
(2013.6 長野県)

タデスミレ-花

花弁はやや細めの印象で先が尖り気味。側弁に毛が見られます。
(2013.6 長野県)

タデスミレ-花2

花柱先端は膨らまず、タチツボスミレなどと似て下を向く。
(2013.6 長野県)

タデスミレ-花3

距は多少短めの印象。萼の付属帯は切れ込みが見られました。
(2013.6 長野県)

タデスミレ-托葉

托葉はやや粗い櫛形。
(2013.6 長野県)

タデスミレ-葉

葉は卵状披針形~狭披針形で先は鋭く尖ります。縁は浅い鋸歯が見られました。
葉は無毛とされていますが、ごく微細な毛が見られました。(2013.6 長野県)