アオイスミレ Viola hondoensis


アオイスミレ

分類
スミレ科 スミレ属
植生環境
開花時期
3-5月 草地 落葉樹林内
地域
全国
特記
 -
特徴
春先に、最初に咲き出すすみれの1つです。
丈は3-8cm、有茎、葉は円心形で先は丸く、縁には低鋸歯があります。冬も越冬葉が残り、新葉は両脇から巻いて出ます。全体的に毛は多く、葉の表面はごく短いか、ほとんど見られない。托葉は全縁で縁毛があり、櫛形にも見える。
花は15mmほどで色は薄紫色~白。側弁が横に開かず、前に伸びる独特の咲き方をします。側弁はふつう有毛ですが、ないものもあります。唇弁がやや大きくて紫条があり、花柱先端は下を向く。距は短め。
備考
エングラー : スミレ科
類似種
エゾアオイスミレ : 葉は越冬せず、葉先が少し尖る。両面に毛が多い。側弁が本種より少し開き気味。
撮影地
2017.4 東京都高尾山  他

アオイスミレ

側弁が外に開かないのが特徴。花柄はあまり伸びない。ふつう越冬した痛んだ葉が見られますが、失われていることもよくあります。 (2015.3 千葉市)


アオイスミレ

側弁が横に広がらず、前に折れ曲がるような感じ。 (2008.5 新潟県妙高市)


アオイスミレ

距は太くて先が丸まって上を向くものをよく見かけます。 (2014.3 千葉市)


アオイスミレ

托葉は全縁で毛があると書かれているものもありますが、 縁毛の長いものもあり、 櫛形のような印象。右の丸まっているのは新葉で、両側から巻いて出てきます。 (2018.3 千葉市)


アオイスミレ

葉は先が尖らず丸くて葉柄には毛が多く見られます。 葉の表面の毛は完全に展開すると少ないようです。 (2014.3 千葉市)