アリアケスミレ Viola betonicifolia var. albescens


アリアケスミレ

分類
スミレ科 スミレ属
植生環境
開花時期
4-6月 日当たりが良く湿り気のあるところ
地域
東北~九州
特記
 -
特徴
花の色が変化に富むとこから「有明すみれ」とつけられたそうです。
丈は5-15cm、葉は多くて横に展開し、楕円状披針形であまり尖らず基部は切形~やや心形、縁にはわずかに鋸歯が認められます。葉柄には狭い翼があります。
花はやや大きく、地色は白で赤紫色~紫色の線状斑が入り、特に唇弁と側弁は濃く、しばしば周囲も紫色を帯びる。側弁には毛があり、萼は卵形で裂けない。距は太くて短い。
ほぼ完全な白花もあり、スミレとは、葉が寝ていることや、翼の幅が狭いことで見分けます。シロスミレとは、葉柄が葉身より短いことでわかります。
備考
エングラー : スミレ科
類似種
シロスミレ : 葉はまっすく立ち上がり、葉柄が葉身より長い。山地上部以上の湿生地で見られる。
スミレ : 葉は斜めに立ち上がる事が多く、葉柄は長いが葉身より短く、翼は明瞭。
撮影地
2008.4 静岡県富士宮市  他

アリアケスミレ

変化の多いスミレで、シロスミレのような姿をしたものもあり紛らわしいものも時々ありますが、里や丘陵地で見られるのは本種。 (2019.4 千葉県睦沢町)


アリアケスミレ

花色には変化があり、全体に紫色の線が見られるものです。側弁基部の毛は多い。 (2014.4 栃木県渡良瀬遊水池)


アリアケスミレ

萼片があまり長く伸びず、相対的に小さいものが多いようです。 (2016.4 千葉県柏市)


アリアケスミレ

葉はスミレに似てサジ形ですが、、柄の翼はスミレより小さい。 (2019.4 千葉県睦沢町)


(型) 白花

アリアケスミレ

ほぼ完全な白花。唇弁の基部にわずかに薄い条がみられましたが、それ以外は真っ白。 葉柄の翼が狭いことから本種とした。 (2019.5 福島県北塩原村)