サクラタデ Persicaria odorata subsp. conspicua

2023.10.11 更新

サクラタデ

分類
タデ科 イヌタデ属
植生環境
里 山地
開花時期
8-10月 水辺 湿地
地域
本州以南
特記
 -
特徴
丈は0.5-1m、葉は7-13cmの狭披針形で基部は狭まって短柄となります。両面に毛があり、裏面に腺点が見られます。托葉鞘は短い筒形で縁に長い毛があります。
花序は頂生、時に腋生し、2-7cmのやや密な総状花序で、花は径5mmほど、花弁はなく、萼は5裂でピンク色。長花柱花と短花柱花があり、花柱が萼より長いものは雄しべは萼より短く(長花柱花)、花柱が萼より短いものは雄しべは萼より長い(短花柱花)。
白花はシロバナハナサクラタデと呼びます。
付記
従来、雌雄異株とされていたが、近年は花柱や花糸の長さが異なる異形花柱であるとされている。異なる長さの花柱を持つ株同士で結実する。
備考
エングラー : タデ科
類似種
 
撮影地
2020.10 千葉県香取市  他

サクラタデ

花は淡いピンク色、花序は長く、先はやや垂れる。 (2023.10 千葉県四街道市)

サクラタデ

萼片は5-6mmあり、この仲間では一番大きい。花柱3、雄しべ8、異形蘂性。写真は長花柱花で雄しべは萼より短い。短花柱花は雄しべは萼より長い・・・時間をかけて探したが、見つからなかった。 (2023.10 千葉県四街道市)

サクラタデ

萼には小さな腺点が多数見られる。 (2020.10 千葉県香取市)


サクラタデ

葉は披針形。縁に毛があり、葉裏脈上にも上向きの毛が見られます。両面には小さな腺点が多数。小ウィンドゥは葉裏の腺点。 (2023.10 千葉県四街道市)


サクラタデ

托葉鞘は長い筒形で先端に長い毛があります。 (2020.10 千葉県印西市)


(参考)

サクラタデ

開花すると白花に見えてしまうもの。シロバナハナサクラタデと呼ぶかどうか・・・。 (2016.10 千葉県山武市)