ハクサンシャクナゲ

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ツツジ科 Ericaceae
高山に生えるシャクナゲ。
常緑低木で丈は1-3m。葉は枝先に集まって付き、葉は6-18cmの長楕円形~狭長楕円形、革質で先は鈍頭~円頭、基部は円形~ハート形、縁は裏に巻きます。葉表は光沢があり、裏面は淡褐色の軟毛が密生します。
花は枝先に5-15個がまとまって付き、花冠径3-6cmで5裂、花色は変化が多い(注)。花冠の上側裂片とその両隣にかけて、緑色の斑点があります。
葉裏に褐色の毛がないものは、ケナシハクサンシャクナゲと呼ばれます。
似たものに花冠が7-8裂するホンシャクナゲ、葉の基部がくさび形になるアズマシャクナゲがあります。

(注) 本種の花色は、若い株ほど花色が濃く、樹齢を重ねると白くなるとも言われます。

 

2012.3.7 作成
  • 全体
  • 花2
  • 葉2

ハクサンシャクナゲ-全体

(1984.8 秋田駒ヶ岳)


ハクサンシャクナゲ-花

花冠は5裂で、上半分に褐色の斑が多く明瞭です。
(2010.6 岩手県田野畑村)

ハクサンシャクナゲ-花2

若い株ほどピンクが鮮やかな傾向があります。
(1984.8 秋田駒ヶ岳)

ハクサンシャクナゲ-葉

葉の先は丸く、全体に裏側に巻いています。基部がハート形になるのが
アズマシャクナゲとの相違点です。(2010.6 岩手県田野畑村)

ハクサンシャクナゲ-葉2

葉裏に褐色の毛が密生します。ないものは、ケナシハクサンシャクナゲと呼びます。
(2010.6 岩手県田野畑村)