ダイモンジソウ Saxifraga fortunei var. alpina
(型) ミヤマダイモンジソウ

2024.9.16 更新

ダイモンジソウ

分類
ユキノシタ科 ユキノシタ属
植生環境
低山 亜高山
開花時期
7-10月 水が染み出るような斜面、岩場
地域
全国
特記
 -
特徴
「大」の字のような花の形が名の由来。
丈は10-30cm、根生葉は3-15cmの腎円形で5-17浅裂し、基部は心形、ふつう葉面に毛が見られます。
花は集散状に付き、下側2つの花弁が長く、4-15mmの線状楕円形、上側3つは3-4mmで斑がない。
高山型のものはミヤマダイモンジソウと呼ばれ、葉に毛がないとされていますが、分類上は分けない。その他、葉の基部がくさび形になるウチワダイモンジソウ、葉の裂け方の深いナメラダイモンジソウなどがありますが、これらは西日本に多い。
備考
エングラー : ユキノシタ科
類似種
ウラベニダイモンジソウ : 葉裏が赤い。
イズノシマダイモンジソウ : 葉裏が白く、白毛が多い。
ジンジソウ : 葉の裂け方が深く、5-11中~深裂。
ユキノシタ : 葉の裂け方が浅く、斑が入る。上3つの花弁に赤い斑がある。春咲き。
撮影地
2013.10 岩手県岩泉町  他

ダイモンジソウ

秋に沢沿いの湿った岩場などでよく見かけます。 (2015.9 長野県飯田市)


ダイモンジソウ

2枚の花弁が他の倍近い長さがあり、~15mm、いずれの花弁にも斑はありません。裂開前の葯は赤~オレンジ。 (2013.10 岩手県久慈市)


ダイモンジソウ

葉は掌状に5-17裂、ふつう、表面に粗い毛が見られます。 (2013.10 岩手県久慈市)


(型) ミヤマダイモンジソウ (f. alpina = synonym)

ダイモンジソウ

葉の表面に毛がないものはミヤマダイモンジソウと呼ばれますが、分けない。 (2008.7 長野県八ヶ岳)


(参考)

ダイモンジソウ

葉の変化もいろいろあるが、花の変化も多い。花弁の長さの差が小さくて印象が大きく異なるもの。場所によってはこのようなものばかりのところもある。 (2012.8 山形県月山)