ウメバチソウ

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ニシキギ科 Celastraceae
ユキノシタ科 Saxfragaceae
亜高山から里の湿原まで見られます。
丈は10-40cm、茎は数本立ち上がり、根生する葉は1.5-4cmの卵形~広卵形で基部は心形、長柄があり、数個が束生します。茎葉はほぼ円形で基部は深い心形、無柄で基部は茎を巻き込むように抱きます。
花は茎頂に1つ付き、径20-25mmの5弁花で、雄しべ5の他に仮雄しべ5があり、それぞれ12-22裂し、先端が黄色い腺となります。
高山性のコウメバチソウは花が小さく、仮雄しべの先端が7-11裂。

 

2017.10.10 更新
  • 全体
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  • 花2
  • 花3
  • 花4
  • 葉2
  • 葉3
  • 芽出し

ウメバチソウ-全体

花弁の白が際立つので、どうしても葉から暗く写ってしまうことが多くて、
上図に撮れた試しがありません。(2010.9 三ツ峠山)

ウメバチソウ-全体2

低山に多く、秋に見られることが多い。八方も下部は本種で上部はコウメバチソウ
(2011.8 八方尾根)

ウメバチソウ-全体3

(2012.9 山形県月山)


ウメバチソウ-花

海に近い湿地なので、ここでは10月下旬~11月の花です。花弁には縦に溝状のシワがあり、それが筋となって見られます。(2013.11 千葉県 旧・成東町)

ウメバチソウ-花2

5本の雄しべは1本ずつ花糸が伸びて展開、展開する時に葯が裂開します。
(2016.11 千葉県 旧・成東町)

ウメバチソウ-花3

仮雄しべ・・・ふつう12-22裂・・・写真は先が15裂で先端は黄色い腺となり、基部は扇形。
手前は雄しべで1本目が展開するところ。(2017.9 長野県湯の丸高原)

ウメバチソウ-花4

(2016.11 千葉県 旧・成東町)


ウメバチソウ-実

若い果実。花はすべて終わっており、かろうじて残る仮雄しべの裂片が
13個と判明して、本種としました。(2017.10 秋田県八幡平)

ウメバチソウ-葉

茎葉は広卵形で基部は心形。
(2014.10 千葉県 旧・成東町)

ウメバチソウ-葉2

(2014.10 千葉県 旧・成東町)


ウメバチソウ-葉2

根生する葉。ほぼ円形で基部は深い心形、長い柄があります。
(2013.4 千葉県 旧・成東町)

ウメバチソウ-芽出し

最初に出る葉は小さく、1cmに満たないものも・・・。
(2016.4 千葉県 旧・成東町)