チシマゼキショウ Tofieldia coccinea var. coccinea


チシマゼキショウ

分類
チシマゼキショウ科 チシマゼキショウ属
植生環境
高山
開花時期
7-8月 岩場
地域
中部以北
特記
 -
特徴
花茎は根生葉の中心からではなく、脇から出てくるのが特徴。
葉は2-10cmで、葉表を内側にして中脈で折りたたまれた剣状で、袴状に互生します。縁に細かな鋸歯が見られます。
花茎は5-12cm。花序は7-15mmの短い総状花序で全体に楕円形~短い円柱状、花後に伸びて2-3cmになります。花色は白で時にやや紫色を帯びます。裂開前の葯は赤い。果実は下を向きます。
備考
エングラー : ユリ科
類似種

アポイゼキショウ : 花柄がながく2.5-5mm
チャボゼキショウ : 花柄がさらに長く3-6mm、花茎も5-13.5cmになる。
ゲイビゼキショウ : 花柄が非常に長く6-10mm、花茎も15-25cmになる。岩手県特産。
アツカゼキショウ : 外花被片が内花被片の1/2-2/3。岩手県特産。
エダウチゼキショウ : 花序に側枝があって円錐花序になるもの。神奈川県特産。

撮影地
2013.7 岩手県早池峰山  他

チシマゼキショウ

岩の割れ目などで多く見かけました。花序は短く、15mm程度まで。 (2010.6 岩手県早池峰山)


チシマゼキショウ

葯は赤く、花被片より長くて飛び出ます。花被片も少し赤みを帯びます。 (2015.6 岩手県早池峰山)


チシマゼキショウ

葉は葉表を内側にして中脈で折りたたまれた剣状、袴状に互生し、アヤメ科の葉の付き方に似る。縁には細かい鋸歯がありますが、ふつうに見るとわかりません。 (2010.6 岩手県早池峰山)