クリ (シバグリ) Castanea crenata

2025.5.11 更新

クリ

分類
ブナ科 クリ属
植生環境
里 山地
開花時期
6月  
地域
北海道中南部以南
特記
 -
特徴
落葉高木。本年枝は淡緑色で黄褐色の星状毛があるが、2年目は紫黒色で無毛。葉は7-14cmの長楕円形で先は尖り縁には先が針状になった鋸歯があります。
花は新枝の葉の脇から10-15cmほどの穂状の花序に付き、多くは雄花で基部に雌花が付く。強い臭気がある。一般的にシバグリと呼ばれる野生種は果実が小さい。
付記
在来種は全て本種に含まれるが、チュウゴクグリ(C. mollissima)は本種とは異なる。
備考
エングラー : ブナ科
類似種
 
撮影地
2008.6 千葉市
<余談>
洋菓子などで栗を「マロン」と呼ぶことが多い。 が、フランス語でマロン(Marron)はセイヨウトチノキ(マロニエ=Marronnier)の実のこと。栗はフランス語で"châtaigne(シャティーニュ)"、英語でchestnut(チェストナット)。日常、マロン=栗はほぼほぼ日本語。(笑)

クリ

花序は新枝の下部の葉腋に付く。 (2023.6 千葉市)

クリ

雌花は雄花序の基部に0-2個くらい付く。矢印が雌花。雄花が咲く頃は終わっていることも多い。 (2023.6 千葉市)

クリ

左 : 雄花 右:雌花 (2023.6 千葉市)

クリ

葉は長楕円形、縁には先が針状なった鋸歯が見られます。 (2018.5 千葉市)

クリ

果実。野生のものの多くは市販のクリより小さいものが多い。 (2023.10 千葉市)

(虫こぶ) クリメコブズイフシ

クリメコブズイフシ

クリタマバチがクリの芽に卵を生みつけた結果、長さ15mmほどの卵形・赤褐色に膨れたもの。 (2025.5 千葉市)