オニグルミ Juglans mandshurica var. sachalinensis

2022.10.12 更新

オニグルミ

分類
クルミ科 クルミ属
植生環境
里 山地
開花時期
5-6月 湿り気の多いところ
地域
全国
特記
 -
特徴
中国東北部やロシア沿海州、朝鮮半島で見られるマンシュウグルミの変種。雌雄同株。
高さ7-10mになる落葉高木。樹皮は縦に割れ目が入ります。若い枝には短毛と軟毛が見られます。
葉は40-60cmの奇数羽状複葉で、葉柄や葉軸には褐色の軟毛と腺毛が見られます。
花は葉の展開と同時に咲き、雌花序は枝先に直立し、雄花序は10-22cm、前年の葉の葉腋に付き、垂れ下がります。花軸には腺毛と長毛が見られます。果実は長さ3-4cmの楕円状球形。
その他
食用で販売されているクルミの多くは外来種(栽培種)のカシグルミ(テウチグルミ・セイヨウグルミ) J. regia。本種は堅果のままで販売されることが多い。
また、クルミ科の植物は良質な木材としての利用価値も高く、「ウォールナット(J. nigra)」、「ヒッコリー(Carya tomentosa)」などある。
備考
エングラー : クルミ科
類似種
 
撮影地
2018.4 千葉市  他

オニグルミ

雄花序。ふつう雌花に先だって葉の展開と同時に咲く。花序は垂れ下がり、長さ10-22cm。 (2018.4 千葉市)


オニグルミ

雌花序。雄花が終わり頃に新枝の先に直立して咲く。 (2018.4 千葉市)


オニグルミ

果期。果実は3-4cm、表面に褐色の毛があります。葉は長40-60cmの奇数羽状複葉、小葉は楕円形で鋭頭、葉軸に毛が多い。 (2020.7 千葉市)


オニグルミ

熟した果実(右)と核。核は長さ2.5-3.5cm。中の種子はカシグルミ(セイヨウグルミ)より小さめ。 (2022.10 千葉市)