オオバイボタ Ligustrum ovalifolium var. ovalifolium
(変種)(品種) ケオカイボタ

2024.7.21 更新

オオバイボタ

分類
モクセイ科 イボタノキ属
植生環境
海岸 里 山地
開花時期
6-7月 海岸近くの土手 林縁など
地域
本州~九州
特記
 -
特徴
半常緑低木。
丈は2-6m、枝は無毛。葉は4-10cmとやや大きく、厚みと光沢があって、側脈がよく目立ちます。両面ともに毛はない。葉の形は変異が多く、先端も尖るものも丸いものもあります。
花は円錐花序に多数付き、花冠は7-8mmの漏斗型で先端は4裂、筒部は裂片の2倍。萼も無毛。
花序や枝に開出した毛が見られるものはケオオバイボタと呼ぶ。
備考
エングラー : モクセイ科
類似種
イボタノキ : 葉裏、新枝、花序、萼などに毛が見られ、花冠裂片が短い。
キヨズミイボタ : 関東南岸で見られ、葉が大きくて広卵形~卵状楕円形、花序も4-7cmの円錐花序になるもの。
撮影地
2018.5 千葉県館山市

オオバイボタ

花序が大きく花が多数付くので、イボタノキなどより遥かに豪華。ネズミモチにも似ますが、花冠が長い。 (2018.5 千葉県館山市)

オオバイボタ

花序は無毛、萼も無毛、雄しべは花冠から飛び出る。 (2018.5 千葉県館山市)

オオバイボタ

葉の形は変化が多く、先端形状は鋭頭~鈍頭。厚みと光沢があり、葉脈は凹み、裏面で凸となる。側脈も目立ちます。 (2018.5 千葉県館山市)

(変種)(品種) ケオカイボタ var. hisauchii f. pubescens

ケオカイボタ

葉が3-9cmと小型で花序が長さ4-10.5cmのものをオカイボタと呼び、南関東の丘陵部で見られる。さらに枝や花序に毛があるものをケオカイボタと呼ぶ。田んぼの斜面林で見られた。オオバイボタにも同様に毛のあるものがあり、ケオオバイボタ(f. heterophyllum)と呼ぶ。 (2024.7 千葉市)