オオバボダイジュ Tilia maximowicziana var. maximowicziana

2024.6.2 更新

オオバボダイジュ

分類
アオイ科 シナノキ属
植生環境
山地
開花時期
6-7月 沢沿いに多い
地域
東北 関東北部 北陸
特記
 -
特徴
6-8mになる落葉高木。老木では縦に浅く割れ、新枝には星状毛が密生、小さな皮目があります。
葉は7-13cmの円心形で基部は心形で左右非対称、縁には鋭い鋸歯があります。葉裏には星状毛が密生して白く、脈腋には毛叢が見られます。
花序は集散状で垂れ下がり、花序の柄には7-11cmの狭長楕円形で両面に星状毛がある苞が付きます。花は径1cm、花弁・萼ともに5個、花弁状になった仮雄しべが5個、雄しべは花弁より短い。
備考
エングラー : シナノキ科
類似種
シナノキ : 花時に新枝や葉裏の面に星状毛がなく、花も葉もやや小さく、苞の柄が1.5-2cmほどあって、花弁と雄しべがほぼ同長。
撮影地
2018.7 山形県西川町

オオバボダイジュ

ここでは丈はさほど大きくはなく、4-5mのものが多かった。周囲は良い香りに包まれていました。 (2018.7 山形県西川町)


オオバボダイジュ

花序の基部に大きな総苞葉があり、半ばまで花序の柄に合着している。苞の両面には星状毛がある。 (2018.7 山形県西川町 / 2024.5 群馬県みなかみ町)


オオバボダイジュ

花は萼片5、花弁5、雄しべ多数、花柱は長い。花弁の内側に張り付くように見えているのは花弁化した仮雄しべで5個。 (2018.7 山形県西川町)


オオバボダイジュ

葉はスペードの形に似ていますが、基部が左右非対象で少し歪んだような感じ。葉裏は白い。 (2018.7 山形県西川町)