(参考) カンツバキ Camellia sasanqua 'Shishigashira'


カンツバキ

分類
ツバキ科 ツバキ属
植生環境
開花時期
12-2月  
地域
東北南部以南で植栽・逸失
特記
 -
特徴
サザンカの園芸種と位置づけられているが、ヤブツバキとの雑種起源とも言われる。植栽で 「さざんか」 と呼ばれるものの大多数は本種。
丈はあまり伸びず、葉は革質、長さ3-6cmの長楕円形、先端は鈍頭~凸頭、基部はくさび形で短柄があり、鈍い鋸歯縁。
花は多くは径5-8cm、花弁はふつうサザンカより多く10個以上あり、縁は波立つ。基部は合着しない。雄しべはサザンカより少なく、離生して椀状に広がる。花が終わると花弁はバラバラに散る。萼は有毛で早落する。
備考
エングラー : ツバキ 科
類似種
サザンカ : 山口・四国南西部以南に自生し、花は白色、初冬に咲く。花弁は5-7個。耐寒性に劣る。
ヤブツバキ ユキツバキ : 花弁は基部で合着し、終わると花全体がまとまってで落ちる。花期に萼は見られ、花後もしばらく残る。花糸は基部で合着し全体で筒状になる。
参考
市町村の花として定されている「サザンカ」の多くは本種のこと。童謡「たき火」も昭和初期の東京郊外の情景であることから本種ではないかと・・・。
撮影地
2023.12 千葉市 <植栽>

カンツバキ

花期が12-2月とサザンカより遅く、花弁が多く、雄しべはやや少ない。雄しべが椀状に広がること、花弁の基部は合着せずバラバラになって散ること、萼が早落すること、などはサザンカの特徴と同じ。

カンツバキ

葉は革質、長楕円形、先は鈍頭~凸頭、鈍鋸歯縁。短柄がある。