クモマスミレ

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スミレ科 Violaceae
最高所にあるすみれのため、最も遅い時期に咲き始めます。どこも多数を占めるキバナノコマノツメに隣接してあるため、本種と誤認されやすいですが、葉に厚みと光沢があり、葉脈が明瞭、濃い緑色の葉で区別できます。
良く似たタカネスミレとの違いは、花柱上部に突起毛がないこと、托葉には必ず鋸歯があること、葉が強く蒔く傾向がないこと、の3点、ヤツガタケキスミレとは、地下茎から匍枝を出して増えることが異なります。また、3種が共棲する場所はないので、自生地でも区別できます。

 

2018.7.23 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 花正面
  • 花2
  • 花 横
  • 葉2
  • 托葉

クモマスミレ-全体

葉脈が浮き出ていて肉厚、濃い緑色の葉で、キバナノコマノツメと区別出来ます。
(2013.7 中ア・木曽駒ヶ岳)

クモマスミレ-全体2

圧倒的多数のキバナノコマノツメが咲く中、ある一角にこのすみれが群れていました。
(2013.7 中ア・木曽駒ヶ岳)

クモマスミレ-全体3

キバナノコマノツメのようには丈は伸びないようです。
(2013.7 中ア・木曽駒ヶ岳)

クモマスミレ-花

(2018.7 中ア・木曽駒ヶ岳)


クモマスミレ-花2

(2018.7 中ア・木曽駒ヶ岳)


クモマスミレ-花2

花弁の裏側はしばしば赤味を帯びていました。
(2018.7 中ア・木曽駒ヶ岳)

クモマスミレ-葉

葉は厚みと光沢があり、くっきりと葉脈が浮き出ていて、濃い緑色で無毛。
内側にはあまり巻かず、盾状に綺麗に開くものが多い。(2013.7 中ア・木曽駒ヶ岳)

クモマスミレ-葉2

葉の表面は無毛のようです。
(2013.7 中ア・木曽駒ヶ岳)

クモマスミレ-托葉

不鮮明な画像ですが、托葉に鋸歯が認められます。キバナノコマノツメ
全縁か微細な鋸歯しか見られません。(2013.7 中ア・木曽駒ヶ岳)