ホトトギス Tricyrtis hirta var. hirta
(品種) シロホトトギス

2022.10.20 更新

ホトトギス

分類
ユリ科 ホトトギス属
植生環境
里 山地
開花時期
8-10月 林内
地域
北海道西南部以南
特記
 -
特徴
秋の里の林内などでよく見られる代表的な秋の花の1つです。
丈は40-80cm、林内などでは立ち上がり、崖地などでは垂れ下がるような姿になります。葉は8-20cmの長楕円形~披針形でヤマジノホトトギスに比して細く先の尖りが鋭い。基部は茎を抱きます。茎には斜上する毛が密にあり、葉にも開出した毛が多い。
花は葉腋に1-3個付き、花被は平開せず斜上、花柱に紫斑が見られます。
白花はシロホトトギスと呼ばれる。
付記
ホトトギスの名で園芸店で売られ、植栽されるものの多くは、タイワンホトトギスとの交雑種と見られます。
備考
エングラー : ユリ科
類似種
ヤマホトトギス :  花被片は反り返る。
ヤマジノホトトギス : 花被片は平開、花糸・花柱に紫班はない。葉の縁が波立つ事が多い。
タイワンホトトギス : 花はやや小型で上部の葉腋にそれぞれ散房状に付く。
ホトトギス x タイワクホトトギス : 花はホトトギスと同サイズで、中部以上の葉腋にそれぞれ散房状に付く。
撮影地
2015.10 千葉県大多喜町  他

ホトトギス

花は葉腋に1~3つ付きます。 (2017.10 千葉県鴨川市)

ホトトギス

 (2017.10 千葉県鴨川市)

ホトトギス

花披片は斜めに開き、花柱に紫の斑点が多数あります。花柄は短い毛が密生し、花被の外側下部にも見られます。外花被片は幅が少し広く、基部は距になる。花柱は3裂し、更に2裂。 (2018.10 千葉県大多喜町)

ホトトギス

葉は披針形~長楕円形で、ヤマジノホトトギスなどに比べると細く鋭い印象。葉面に毛が見られます。茎には斜上する毛が密生します。 (2017.9 千葉県鴨川市)

(品種) シロホトトギス f. albescens

ホトトギス

白色のもの。斑も見られなかった。 (2023.10 千葉県君津市)