コタネツケバナ (コカイタネツケバナ) Cardamine kokaiensis


コタネツケバナ

分類
アブラナ科 タネツケバナ属
植生環境
開花時期
3-4月 河川等の灌水域 湿ったところ
地域
関東~近畿?
特記
 -
特徴
湿めったところで見られる茎が匍うタネツケバナ。2018年発表のコカイタネツケバナも同じものと言われる。
丈は3-16cm、茎は無毛で基部から分枝して地を匍い、先は立ち上がります。 根生葉はロゼット状にならない。 茎葉は無毛で中部の茎葉は5-11小葉からなり、無柄、頂小葉は広卵形~ほぼ円形で側小葉より少し大きく、鋸歯がある。
花は総状花序に付き、花弁のある花では萼片は楕円形で長さ2.1-2.2mm、花弁は白、ヘラ形、卵形~楕円形で長さ2.4-2.8mm、雄しべは6。 花弁のない花では、萼片は小さく、雄しべは4。 果柄は開出または斜上し、長さ1.0-4.5mm、長角果は直線的で長さ9.8-19.8mm、種子は褐色で楕円形または正方形に近く、周囲に狭い翼がある。
付記
近年は在来種の可能性が指摘されており、その立場からコカイタネツケバナに用いられた学名を用いた。この学名について、「日本の野生植物」では未発表とされているが、その後正式に発表された。なお、C. debilis や C. parviflora を用いると外来種の考えとなる。
文献
Bot. J. Linn. Soc. 187: 476-477
備考
エングラー : アブラナ科
類似種
タネツケバナ : 茎は立ち上がり、ロゼット状の根生葉がある。花弁は3-4mm。
撮影地
2020.2 茨城県常総市

コタネツケバナ

コカイタネツケバナの名で呼ばれる氾濫原で見られる型。 しばしば花弁がないそうですが、河川敷に灌水は見られず、 みんな花弁が見られた。 (2020.2 茨城県常総市)


コタネツケバナ

雄しべは6。花弁はしばしば不等だった。果実はやや鋭角に斜上する印象。 (2020.2 茨城県常総市)


コタネツケバナ

葉は5-11小葉からなり、頂小葉が少し大きい。葉軸も葉裏も無毛。 (2020.2 茨城県常総市)