ミズタガラシ Cardamine lyrata


ミズタガラシ

分類
アブラナ科 タネツケバナ属
植生環境
開花時期
4-6月 水湿地 水田
地域
東北以南
特記
 -
特徴
東日本では極めて稀になってしまった水生の植物。全草無毛。
丈は30-60cm、茎は花期は直立し、後に倒れて地を匍います。葉は1-7cmの頭大羽状複葉で頂小葉は広卵形、側小葉は2-7対で柄はごく短く、基部付近の側小葉が茎を抱くように見えます。茎の基部から匍匐枝を出し、卵円形の単葉が互生します。
花は総状に付き、花弁は楕円形で5-8mm大きい。萼は卵形。長角果は2-3cm。
付記
近年、東日本で確認されている自生地は、宮城、福島、東京、新潟、長野
備考
エングラー : アブラナ科
類似種
オランダガラシ : 上部の葉の頂小葉は長卵形~披針形で側小葉と同形、同サイズ~少し大きい。基部に小葉は付かず、耳状の付属帯がある。匍匐枝は出さない。花弁は広楕円形でやや小さい。
タネツケバナ : 匍匐枝は出さない。茎葉の基部は茎を抱かない。
撮影地
2016.5 東京都

ミズタガラシ

丈は60cmくらい。花はこの属としては大きく、花弁は5-8mmで楕円形、花柄はやや長く、広い角度に開出。果実は2-3cmの直角果で先端に花柱が残存する。 (2016.5 東京都)


ミズタガラシ

茎葉は中部以上では茎に対して鋭角に伸び、頭大羽状複葉、頂小葉が側小葉よりかなり大きく、小葉は2-7対。一番下の小葉は基部付近に付き、茎を抱く。茎には5稜が見られる。 (2016.5 東京都)


ミズタガラシ

根生葉(左上)と匍匐枝。匍匐枝に付く葉は、浮葉となり、卵円形の単葉。陸上で匍うものは多くは小さな側小葉が1対付いていることが多い。 (2016.5 東京都)