ヒメフウロ Geranium robertianum

2024.6.15 更新

ヒメフウロ

分類
フウロソウ科 フウロソウ属
植生環境
在来 : 山地の石灰岩地
外来由来 : 里の道ばた。草地
開花時期
4-6月
地域
在来 : 滋賀・岐阜・三重・剣山
外来由来 : 全国
特記
 -
特徴
丈は20-60cm、全体に粘ります。葉は2-7cmで3全裂し小葉は1-2回羽状深裂します。両面に伏毛が見られます。
花は葉腋から伸びた柄に2つ付き、径1.5cm、萼には腺毛があり、柄にも見られます。
本来は西日本の石灰岩地のみに自生しますが、海外から園芸用として移入したものが多数逸出しており、都市部などで普通に見られます。
付記
外来由来のものは、見た目の印象が異なる型があるようで、その1型と思われるものを掲載した。
備考
エングラー : フウロソウ科
類似種
 
撮影地
2010.4 千葉市

ヒメフウロ

花弁には2本の濃いピンク色の線が入ります。花柄や萼、茎などにも腺毛が混じります。萼には長毛と短い腺毛が見られました。 (2016.5 岩手県久慈市)


ヒメフウロ

葉は3全裂し、小葉は羽状に1-2回裂けます。単純毛と腺毛がある。茎も同様。 (2010.4 千葉市)


(異型)

ヒメフウロ

丈は30-60cmほどあるものの、茎が細く、花は径7-8mm、葉は下部でも長さ3-4cmのもの。遠目の印象はアメリカフウロを少し繊細にした感じ。斜面林際の農道沿いにかなりの数が点在していたので、何かに混入、付着して持ち込まれたように見えた。 (2024.6 千葉市)


ヒメフウロ

花も果実も小型ながら特徴は一緒。雄しべは裂開すると中央に集まる特徴、果実(分果)に波紋状のシワがあることなどヒメフウロに一致。 (2024.6 千葉市)


ヒメフウロ

葉は縦横ともに4cm以下、質は薄く、小葉の裂け方が粗くて先端は丸く、葉脈が少し飛び出る印象。茎は細いがヒメフウロ同様に腺毛と長い開出毛が見られた。 (2024.6 千葉市)