シラガミクワガタ Veronica schmidtiana subsp. senanensis var. shiragamiensis


シラガミクワガタ

分類
オオバコ科 クワガタソウ属
植生環境
亜高山?
開花時期
6-7月 砂礫地
地域
青森
特記
 -
特徴
キクバクワガタの亜種であるミヤマクワガタの変種。
丈は15-25cm、全体に腺毛が多く、葉は三角状卵形~狭卵形で浅くて揃った鋸歯があり、時に一部が重鋸歯となることもある。基部は円形~くさび形で、葉裏や縁に腺毛が多く、葉表にも混じる。下部の葉には長い柄がある。
花は茎頂に総状に10-20個密に付き、花径1cmで青色、花冠4裂で下側裂片が小さい。萼や柄だけでなく、花序軸にも腺毛が混じる。
付記
ミチノククワガタ(f. tomentosa)を本種に含める見解を用いている。
異説
キクバクワガタ、本種、バンダイクワガタ、ミヤマクワガタ をどこで切り分けるかで所説あり、本種をバンダイクワガタに含める見解、さらには本州のものを全てミヤマクワガタとする見解もある。
備考
エングラー :  ゴマノハグサ科
類似種
ミヤマクワガタ : 葉の鋸歯が不規則でやや深く、花色も青紫色~紫色のものが多い。
バンダイクワガタ : 葉の縁が重鋸歯になる。葉の毛は単純毛。
キクバクワガタ : 葉が小さく、裂け方が深い。腺毛が多く見られるものをシラゲキクバクワガタという。
撮影地
2007.4 科博筑波 <植栽>  他

シラガミクワガタ

以下、上流から流出したと思われる場所で撮影。花色はほぼ青色、径1cmでやや密に付く印象。花序の軸、花柄などに腺毛が密生。(2017.5 青森県鰺ヶ沢町) <逸失(流出)と思われる>

シラガミクワガタ

葉の鋸歯は浅く、且つ揃っているのがミヤマクワガタとの違い。茎葉では、柄はほとんどないかごく短い。 (2017.5 青森県鰺ヶ沢町) <逸失(流出)と思われる>

シラガミクワガタ

葉裏脈上や縁などを中心に腺毛が多く見られた。葉表にもあった。バンダイクワガタはやや長い毛が多いがほぼ単純毛。 (2017.5 青森県鰺ヶ沢町) <逸失(流出)と思われる>