ミヤマコゴメグサ / ヒナコゴメグサ

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 ハマウツボ科 Orobanchaceae
 ゴマノハグサ科 Scrophulariaceae
中部山岳などで最もよく見られる高山のコゴメグサです。
丈は6-20cm、葉は倒卵形、ふつう先は丸く基部は急に細くなってほとんど柄はありません。茎に下向きの屈毛が見られます。
花は上部に葉腋に1つずつ付き、長さ1cmとこの仲間では大きく、上唇2裂、下唇3裂で下唇中央に黄色い斑が見られます。
北アでは、山頂付近よりも、少し下がったあたりでよく見かけます。
白馬岳周辺にある萼が反曲し、葉先が丸いものをヒナコゴメグサとして分ける見解もあります。が、不明な点も多いため、合併掲載としました。

 「日本の野生植物」では、ヒナコゴメグサを分けない見解。

 

2016.2.4 更新
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ミヤマコゴメグサ-全体

亜高山帯のもの。高山帯のものに比して葉腋間が少し長め。
茎は赤味を帯びるとは限りません。(2014.8 北ア・白馬岳)

ミヤマコゴメグサ-全体2

高山帯のもの。
(2014.8 北ア・白馬岳)

ミヤマコゴメグサ-全体3

(2014.9 北ア・八方)


ミヤマコゴメグサ-全体4

花を沢山付けた株が道ばたに並んでいてちよっと驚きました。
(2014.8 北ア・白馬岳)

ミヤマコゴメグサ-花

(2014.9 北ア・八方)


ミヤマコゴメグサ-花2

(2014.9 北ア・八方)


ミヤマコゴメグサ-葉3

葉は倒卵形。上部の新葉はやや尖り気味になることも多い。
(2014.8 北ア・白馬岳)

ミヤマコゴメグサ-茎

茎には下向きの屈毛が見られます。
(2014.8 北ア・白馬岳)

ヒナコゴメグサ-全体

白馬~白馬大池付近のものは、ミヤマコゴメグサの標準に比して葉の丸みが強く、
外側に著しく丸まる傾向が見られ、ヒナコゴメグサと呼ばれる。(2008.7 北ア・白馬岳)

ヒナコゴメグサ-花

花は同じ。
(2008.7 白馬岳)

ヒナコゴメグサ-葉

葉の先端は裏側に丸まる。蕾の時点で萼が既に平開しているようです。
(2008.7 北ア・白馬岳)