ナンブアザミ Cirsium tonense var. tonense

2024.9.25 更新

ナンブアザミ

分類
キク科 アザミ属
植生環境
里 山地
開花時期
8-10月 草地 林縁
地域
東北~関東 中部北部
特記
 -
特徴
東北地方や新潟県などでよく見るアザミ。
丈は1-2m、時にそれ以上、茎葉は20-30cmの楕円状披針形で、全縁~欠刻状の歯牙~羽状中裂とバリエーションがあります。基部は茎を抱かない。花期には根生葉はありません。
頭花は枝先に多数、下向きに咲き、径2.5-3cm、総苞は鐘形で少し粘り、総苞片は7列前後、開出して反り返ります。
葉が深裂し鋭いものは トネアザミ (別ページに掲載) と呼ぶが区別しない。
付記
従来の本種の学名 C. nipponicum はキタカミアザミに割り当てられた。本種の現在の学名は、従来のトネアザミの学名。タイアザミは別種。・・・学名の変遷
備考
エングラー : キク科
類似種
キタカミアザミ : 頭花は上向き
トネアザミ : 葉が鋭く深裂する本種の1型。本種に含める。
撮影地
2015.8 岩手県滝沢市

ナンブアザミ

丈が2mくらいにもなる大きなアザミ。葉が裂けないものもある。 (2015.8 岩手県滝沢市)

ナンブアザミ

頭花は横向き、総苞は筒型で、総苞片は7列、反り返ります。 (2007.9 長野県白馬村)

ナンブアザミ

総苞中・内片には腺体が見られる。見にくい写真で申し訳ないです。  (2017.9 岩手県西和賀町)


ナンブアザミ

葉は楕円状披針形。鋸歯状のものから羽状中裂するものまで様々。茎は抱きません。 (2015.8 岩手県滝沢市)


分類の変遷

だいぶ以前
日本の野生植物(旧版)
日本の野生植物(新版)
ナンブアザミ
C. makinoi
ナンブアザミ
C. nipponicum var. nipponicum
キタカミアザミ
C. nipponicum
キタカミアザミ
C. nipponicum
ナンブアザミ
C. makinoi
ナンブアザミ
C. tonense var. tonense
トネアザミ
C. nipponicum
または C. tonense
トネアザミ (タイアザミ)
C. nipponicum var. incomptum
タイアザミ (トネアザミ)
C. incomptum
タイアザミ
(?)
タイアザミ
C. comosum
イガアザミ
(?)
イガアザミ
C. nipponicum var. commosum

牧野植物図鑑 等

1981年 by 北村四郎
2000年初頭までの図鑑の多くはこれを基準としていた

キタカミアザミの発表は
2014年
 (Y-List)

2017年 by 門田 裕一
※ 以前のナンブアザミから更にアブクマアザミ が分けられている (2017)