ヤハズヒゴタイ Saussurea triptera


ヤハズヒゴタイ

分類
キク科 トウヒレン属
植生環境
亜高山
開花時期
8-10月 草地
地域
富士山とその周辺
特記
 -
特徴
丈は30-60cm、茎には翼があり、上部で分枝します。根生葉は花期にも見られ、下部の茎葉とともに卵形~卵状長楕円形、粗い鋸歯~羽状中裂し、先は鋭頭、基部は心形。
頭花は3-7個が散房状に密に付き、柄は短く1cm以下、総苞は筒型、片は7-8列で時に6列前後に見え、片の先は紫色を帯びます。外片は短く、内片の半長。
  本和種名は、図鑑の発刊時期や著者の主張により、範囲が異なることがある。 ・・・ 和種名・学名の変遷
備考
エングラー : キク科
類似種
タカネヒゴタイ : 頭花は3-5個、総苞は多くは狭鐘形。総苞片は5-6列。
キンプヒゴタイ : 茎は細く、総苞片の先が長く伸びる。
ヤハズトウヒレン : 葉はほぼ均等につき、上下で極端に形や大きさは変わらない。日本海側
撮影地
2017.9 富士山  他


総苞は7列前後、片の先はしばしば紫色を帯びる。外片は短く、先はあまり伸びない。 (2017.9 富士山)

ヤハズヒゴタイ

下部の葉はしばしば湾入する。 (2017.9 富士山)

ヤハズヒゴタイ

典型は茎に狭い翼が見られますが、大きな個体以外ではなかなか見られない。 (2010.8 富士山)

和種名・学名の変遷 (推定が含まれています)

日本の野生植物旧版の頃(1980年代) 山渓ハンディ図鑑 (初版) 日本の野生植物 (新版)
ヤハズヒゴタイ
Saussurea triptera (var. triptera)
<推定> タンザワヒゴタイ
Saussurea triptera var. hisauchii
タンザワヒゴタイ
Saussurea hisauchii
ヤハズヒゴタイ
Saussurea triptera (var. triptera)
ヤハズヒゴタイ 
Saussurea triptera
キンプヒゴタイ
Saussurea kimbuensis
(わからない)
(わからない)
トウミトウコレン ★
Saussurea mihokokawakamiana
(わからない)
ミヤマヒゴタイ
Saussurea triptera var. majar
コウシンヒゴタイ
Saussurea pseudosagitta
タカネヒゴタイ
Saussurea triptera var. minor
  タカネヒゴタイ 
Saussurea kaimountana
タカネヒゴタイ
Saussurea triptera var. minor
シラネヒゴタイ
s. triptera var. kaialpina
  シラネヒゴタイ 
Saussurea kaialpina
日本の野生植物(旧版)ではシラネヒゴタイをタカネヒゴタイに含めているが、記述はシラネヒゴタイだと思われる。
2002年 清水建美 (金沢大)
ミヤマヒゴタイはタカネヒゴタイに含まれ可能性を示唆している
2017年 門田裕一 (科博)
★を除き当初のものにリセットしたようだ