ヤハズトウヒレン

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キク科 Asteraceae
キク科 Compositae
丈は10-50cm、葉は三角状の矢筈形で縁は切れ込まず、柄に翼はありません。裏面や縁に毛が見られます。茎に翼はなく、葉腋ごとに顕著に稲妻形に屈曲します。
頭花は1-5個で細長い柄の先に付きます。総苞外片は内片より短く卵形ですが、先端は細長く伸びます。
なお、高山性で小型のチャボヤハズトウヒレンは近年本種に含まれる意見が多数と思われますが、Y-Listでは変種とされています。また、名が似ているヤハズヒゴタイは別種で姿が全く異なります。

注:中部山岳の高山のものは、チャボヤハズトウヒレンと呼ばれますが、同一種。

 

2013.9.16 作成
  • 全体
  • 全体2
  • 花2

ヤハズトウヒレン-全体

名前がヤハズヒゴタイと紛らわしいですが、別種。丈が10-50cmで茎の上部と下部で
葉の大きさが極端に変わらず、印象はかなり違います。(2013.8 長野県雨飾山)

ヤハズトウヒレン-全体2

チャボヤハズトウヒレンの型かもと期待して出かけましたが、丈は20-30cmほどあり、
ヤハズトウヒレンと解釈しました。いずれにしろ、2つは同種。(2013.8 長野県雨飾山)

ヤハズトウヒレン-花

総苞は細く、総苞片の先端が長く尖ります。
(2013.8 長野県雨飾山)

ヤハズトウヒレン-花2

基準標本地のもの。外片は卵形で先が刺状に伸びています。
中片も少し伸びている。片は6列。(2014.9 岩手県岩手山)

ヤハズトウヒレン-葉

ヤハズヒゴタイと葉の形はやや似ていますが、5-10cm程度と小さく、
切れ込まないのが特徴。茎に翼はありませんでした。(2013.8 長野県雨飾山)

ヤハズトウヒレン-茎

茎は葉腋ごとに稲妻形に曲がります。葉の形もさることながら、こちらが「ヤハズ」の
語源かもしれません。(2014.9 岩手県岩手山)