ヒヨドリバナ (オオヒヨドリバナ) Eupatorium makinoi var. oppositifolium
(型) ホシナシヒヨドリバナ

2023.9.21 更新

ヒヨドリバナ

分類
キク科 フジバカマ属
植生環境
開花時期
8-10月 湿り気のあるところ
地域
全国
特記
 -
特徴
丈は1-2m、茎は広角度でよく分枝し、側枝もよく伸びて草姿は乱れがちです。葉は10-18cmの卵状長楕円形~楕円形で基部はくさび型、短柄があります。両面に毛が見られ、ふつう葉裏に腺点が密。
頭花はややまばらな散房状につきます。小花は5-6個、総苞は5-6mmで、短毛がありる。
葉裏に腺点のないものはホシナシヒヨドリと呼ばれ、従来は本種の品種でしたが近年は区別しないようです。
付記
ヒヨドリバナの和名は、本来はキクバヒヨドリ(var. makinoi)を含む広義的に用いる名で、var. oppositifoliumの本来の和名はオオヒヨドリバナです。が、本種をヒヨドリバナと呼ぶのが通称となっているため用いました。キクバヒヨドリは別掲しております。
備考
エングラー : キク科
類似種
フジバカマ : 中部以下の葉は3深裂~全裂、葉裏に腺点はない。
キクバヒヨドリ : 葉が不規則に裂ける。
撮影地
2007.9 千葉市

ヒヨドリバナ

よく分枝し、枝はよく伸びる。写真は開花が始まった状態で、咲き進むと草姿が大きく乱れることが多い。 (2023.9 千葉市)


ヒヨドリバナ

頭花はややまばら。小花は5-6個。 (2020.10 千葉市)


ヒヨドリバナ

総苞は長さ5-6mm、片は鈍頭で毛が見られます。 (2015.9 千葉市)


ヒヨドリバナ

葉は柔らかく、卵状長楕円形で短い柄があります。ふつう裏面には腺点が多数見られます。 (2015.9 千葉市)


(型) ホシナシヒヨドリバナ (f. eglandulosum = synonym)

ホシナシヒヨドリバナ

葉裏に腺点が全く見られないものです。ふつうそれ以外に違いはないが、ここのものは丈が低く70-80cm程度、側枝が広角度で分枝する傾向がない、葉が細く狭披針形~線状披針形で鋸歯が粗く先が鈍い・・・など違いが見られた。また、この場所には、腺点がごくまばらにあるもの、普通に見られるものもあった。 (2023.8 千葉市)