セイヨウタンポポ Taraxacum officinale
アカミタンポポ Taraxacum laevigatum


セイヨウタンポポ

分類
キク科 タンポポ属
植生環境
里 山地 亜高山
開花時期
2-11月 草地
地域
外来種 (欧州原産)
特記
生態系被害防止外来種リスト掲載種
特徴
単為生殖するので、在来のタンポポよりよく増えます。花期も長く、真夏の暑い時期を除いて春~秋まで咲き続けます。
外片と中片はほぼ同長で内片はやや長く、各片ともに線状披針形~広線形でほぼ同じ幅、突起はなく、反り返る。花粉は異なる3つのサイズ(1-3倍体)がある。
夏も休眠をせず、周囲の草丈が高くなって陽当たりが悪くなると枯れ死します。
果実の赤みの強いものはアカミタンポポと呼ばれます。
付記
近年、在来2倍体種との交雑が進み、本種は非常に少ない(稀な)状況と聞く。総苞外片の幅が広い、開出するが反曲しない、小突起があるなどは交雑と思われるが、本種との厳密な見分けは多様で困難なようだ。
備考
エングラー : キク科
類似種
アイノコセイヨウタンポポ : 総苞は一定せず、総苞中・外片が開出しない、幅が広い、内片が短いなど、カントウタンポポとの中間形態が見られる。
カントウタンポポ : 総苞外片は内片の1/2~2/3、総苞に密着し、先端に小突起がある。花粉が全て同じサイズ。周囲の草が生い茂る夏は休眠する。
撮影地
2010.4 千葉県四街道市  他

セイヨウタンポポ

総苞中片と外片は同長、内片は少し長い。いずれも線状披針形~広線形。 (2017.2 千葉市)


セイヨウタンポポ

種子は少し白っぽい茶色。花床のピンホールは種子が刺さっていた跡。 (2015.4 千葉市)


アカミタンポポ Taraxacum laevigatum

アカミタンポポ

種子が赤みを帯びる。 (2012.5 栃木県那須塩原市)