ハナマキアザミ

top
キク科 Asteraceae
キク科 Compositae
ブナ帯のアザミ。
丈は1-2mほど、茎は細く、大きいものは上部が大きく傾くものが多い。側枝は広角度で伸びます。葉は20-45cmの楕円形~長楕円状披針形で両面に薄くクモ毛があり、羽状中裂~深裂、基部は短い柄状となって少し茎を抱きます。花期に根性葉はない。
頭花は長い柄の先に付き、やや小型で横~下向き、総苞は筒形~細い鐘形でふつうはよく粘ります。総苞片は11-12列、先端は短く開出して反曲し、外片は少し短い。中~内片に腺体があって粘ります。

 

2017.10.1 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 花2
  • 花3
  • 葉2

ハナマキアザミ-全体

上部で広い角度で枝を分け、小型の花を花柄に対して横向きに頭花を付けていました。
(2014.8 岩手県花巻市)

ハナマキアザミ-全体2

ここには十数株ありましたが、ちょうど咲き始めで、みんなこんな感じでした。日影にある
ことが多くて、花は近隣の他のアザミより遅い印象でした。(2014.9 岩手県花巻市)

ハナマキアザミ-全体3

(2017.9 岩手県 旧・沢内村)


ハナマキアザミ-花
頭花はやや小さめで横向き、総苞は粘り、総苞片が反り返ります。
総苞片は9-10列あり、同所的にあるナンブアザミより多いように感じました。
外片ほど短い。(2014.9 岩手県花巻市)

ハナマキアザミ-花2

総苞は筒形~狭鐘形、片は11-12列。
(2017.9 岩手県 旧・沢内村)

ハナマキアザミ-花3
中片、内片に線形の腺体が見られました。が、粘らないものもあるそうです。片の先端の刺はほとんどないとも言われますが、この写真で見ると短いものが見られます。
科博DBの写真では刺が見られるようでした。(2014.9 岩手県花巻市)

ハナマキアザミ-葉2

葉は羽状深裂~中裂するものが多い。
(2014.9 岩手県花巻市)

ハナマキアザミ-葉

中部で鋸歯状になりがちなナンブアザミと異なり、中部も羽状でした。
(2014.9 岩手県花巻市)

ハナマキアザミ-茎

葉の基部は短い柄のようになって茎を少し抱きます。他のアザミに比して茎が細い印象。
(2014.9 岩手県花巻市)