エゾノハクサイイチゲ Anemone narcissiflora subsp. sachalinensis
(型) イチリンハクサンイチゲ

2024.9.13 更新

エゾノハマサンイチゲ

分類
キンポウゲ科 イチリンソウ属
植生環境
高山
開花時期
6-8月 乾いた草地
地域
月山-蔵王以北
特記
 -
特徴
ハクサンイチゲの近縁で北半球の周極地方に分布する種。
花茎はハクサンイチゲ同様15-40cm、根生葉は3出複葉でさらに裂けるが、ハクサンイチゲに比して葉先があまり尖らず、裂ける数も少なく浅く、裂片の幅が広い。小葉には柄がある。
果柄は花後もあまり伸びず4-8cmで短い。痩果には縁取りがやや明瞭。
茎頂に花が1輪しか付かないものはイチリンハクサンイチゲと呼びますが、分けない。
備考
エングラー : キンポウゲ科
類似種
ハクサンイチゲ : 葉の最終裂片が細く、先は鋭頭。痩果の縁どりは幅がごく狭い。
撮影
2018.6 山形県月山  他

エゾノハマサンイチゲ

ハクサンイチゲに比して葉に鋭さが欠けるのが特徴。ハクサンイチゲとの境界線上にある東北中部の山では、両方が見られます。 (2018.6 山形県月山)


エゾノハマサンイチゲ

花は茎頂から散形状に2-5個付き、径2-2.5cm、花弁はなく、花弁に見える萼片は5-7個。 (2015.7 山形県月山)


エゾノハマサンイチゲ

痩果にはハクサンイチゲより丸く感じられ、はっきりした黒っぽい縁取りがある。 (2015.7 山形県月山)


エゾノハマサンイチゲ

ハクサンイチゲに比べて、葉の先端が尖らず、裂片の幅が広く、鋭さに欠けます。小葉には柄があります。写真は根生する葉で長柄があり、3出複葉で更に2-3裂、更に裂けます。 (2015.7 山形県月山)


(型) イチリンハクサンイチゲ (var. japonomonantha = synonym)

エゾノハマサンイチゲ

花が1輪しか付かないものをイチリンハクサンイチゲ または チョウカイイチゲと呼ぶことがありますが、分けない。 (2009.7 山形県月山)