セリバオウレン Coptis japonica var. major

2024.9.14 更新

セリバオウレン

分類
キンポウゲ科 オウレン属
植生環境
山地
開花時期
2-4月 林内
地域
青森以南
特記
 -
特徴
丈は15-40cm、根生する葉は2回3出複葉、小葉は卵形で更に裂けますが、コセリバオウレンのような繊細な印象はなく、キクバオウレンの葉を3つつけたような印象。
他はコセリバオウレンと同じで、茎に花は3つ程度、花弁の数が8-10個、萼は5-6個。
付記
以前は東日本がコセリバオウレン、西日本が本種と言われたこともあったが、本種は関東や東北でも次々と見つかっている。本種をオウレンと呼ぶ場合は、ふつうコセリバオウレン、キクバオウレンを含む。
備考
エングラー : キンポウゲ科
類似種
コセリバオウレン : 葉は3回3出複葉。
キクバオウレン : 葉は1回3出複葉。
ウスギオウレン : 葉は2-3回3出複葉、萼片は黄色味を帯び、幅が狭く、よじれる。
撮影地
2023.3 茨城県石岡市

セリバオウレン

葉が2回3出複葉・・・とはいえ、咲き始めでは新葉が芽吹いていないことがあり、写真のように落ち葉に埋もれてしまうと他のコセリバオウレンと区別できない。 (2017.3 茨城県石岡市)


セリバオウレン

両性株と雄性株があり、写真は両性株の花。コセリバオウレンと大差なく、花弁8-10,萼片5-6でキクバオウレンより多い。萼片は狭長楕円形、花弁は短く、サジ形で先がやや反り返る。 (2017.3 茨城県石岡市)


セリバオウレン

右 : 雄花。両性花は開花直後でも花柱が飛び出すので区別可能。 (2017.3 茨城県石岡市)
左 : 果実。既に種子は放出済み。 (2019.4 茨城県石岡市)


セリバオウレン

葉は2回3出複葉。 コセリバオウレンよりもキクバオウレンに印象が近く、裂片の幅は広く繊細な感じはない。 キクバオウレンの小葉を3出にしたような感じ。 (2015.3 茨城県石岡市)