セリバオウレン

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キンポウゲ科 Ranunculaceae
雄性両全性異株。
丈は15-40cm、根生する葉は2回3出複葉、小葉は卵形で更に裂けますが、コセリバオウレンのような繊細な印象はなく、キクバオウレンの葉を3つつけたような印象。
他はコセリバオウレンと同じで、茎に花は3つ程度、花弁の数が8-10個、萼は5-6個。
以前は東日本がコセリバオウレン、西日本が本種と言われたこともありましたが、本種は関東や東北でも次々と見つかっています。

 近年はオウレンの名は広義に用いられ、キクバオウレン、セリバオウレン、コセリバオウレンが含まれます。ウスギオウレンは含みません。

 

2017.3.22 更新
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セリバオウレン-全体

コセリバオウレンよりもキクバオウレンに似た感じ。
(2015.3 茨城県 旧・八郷町)

セリバオウレン-全体2

花は終わり気味で新葉が出始めていました。
(2015.3 茨城県 旧・八郷町)

セリバオウレン-全体3

新葉が上がって来ていました。
(2015.3 茨城県 旧・八郷町)

セリバオウレン-全体4

前年の葉が杉の落ち葉に埋もれてしまって、花だけが顔を出していたもの。
花は多くが花茎に3-4つ程度でした。(2017.3 茨城県 旧・八郷町)

セリバオウレン-花
花はコセリパオウレンと大差なく、花弁8-10,萼片5-6でキクバオウレンより多い。
写真は咲き始めのもの。花弁が萼片と重なってしまってわかりにくい。
(2015.3 茨城県 旧・八郷町)

セリバオウレン-花2

両性花。萼片は狭長楕円形、花弁は短く、サジ形で先が下を向く。
花の基部に先が2-3裂した苞が見られた。(2017.3 茨城県 旧・八郷町)

セリバオウレン-花4

(2017.3 茨城県 旧・八郷町)


セリバオウレン-花3

下から萼片、花弁、雄しべ 花柱(子房)。花柱先端はカギ形に曲がっていて、
曲がった部分の上側が柱頭になっている。(2017.3 茨城県 旧・八郷町)

セリバオウレン-花5

雄性花と思われるもの。
(2017.3 茨城県 旧・八郷町)

セリバオウレン-蕾

両全性の花であれば、この段階で花柱がはっきり確認できます。
(2017.3 茨城県 旧・八郷町)

セリバオウレン-実

熟すと先端が開いて種子を放出する
(2015.3 茨城県 旧・八郷町)

セリバオウレン-葉
葉は2回3出複葉。
コセリバオウレンよりもキクバオウレンに印象が近く、裂片の幅は広く繊細な感じはない。
キクバオウレンの小葉を3出にしたような感じ。(2015.3 茨城県 旧・八郷町)

セリバオウレン-葉2

脈が浮き出て革質に見えますが、厚みはない。
(2017.3 茨城県 旧・八郷町)

セリバオウレン-葉3

花が終わると新葉が伸びてくる。
(2016.4 長野県辰野町)