キクバオウレン

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キンポウゲ科 Ranunculaceae
日本海側の植物。雄性両全性異株。他の花が咲き出す前、林内で目立たぬように咲いていることが多い植物です。葉は常緑で冬でも枯れません。
丈は10-40cm、葉は1回3出複葉で小葉は広い卵形で更に3裂します。茎葉は退化して苞状。
花はふつう3つ付き、約1cm、5-6個の萼片が大きく、その内側に少し小さなヘラ形の花弁があります。
 古い図鑑などで「オウレン」は本種を指すことが多いですが、近年は広義として使用され、キクバオウレン、コセリバオウレンセリバオウレンを含みます。(ウスギオウレンは含みません)

 

2012.11.26 更新
  • 全体1
  • 全体2
  • 花2
  • 果実

キクバオウレン-全体

葉が細かく裂けず、小葉がキク様のオウレン。セリバオウレンコセリバオウレンと比べて
パッと見た印象がだいぶ違う。(2012.4 新潟県・旧分水町)

キクバオウレン-全体2

花期に見られる葉は前年の葉なので、落ち葉などが積もって
見られないこともあります。(2012.4 新潟県・旧巻町)

キクバオウレン-花

両性花。やや紫色を帯びるそうですが気づけなかった。花弁に見えるもののうち、外側の大きいほうは萼で5-7個、内側の小さい方が花弁で5-6個。(2012.4 新潟県・旧分水町)

キクバオウレン-花2

雄花。
(2012.4 新潟県・旧巻町)

キクバオウレン-葉

葉は3出複葉、小葉は広卵形で3裂し、鋸歯があり、表面は光沢があります。
(2012.4 新潟県・旧巻町)

キクバオウレン-実

放射状に綺麗に展開します。先端が開いているので、
既に種子放出済みのようです。(2009.7 尾瀬)