ノカラマツ Thalictrum simplex var. brevipes

2024.9.10 更新

ノカラマツ

分類
キンポウゲ科 カラマツソウ属
植生環境
開花時期
6-8月 湿った草地
地域
東北南部以南
特記
絶滅危惧2類
特徴
アキアラマツにも似ていますが、茎は分枝せず、小葉は幅が狭い。
丈は0.6-1.2m、全体に毛はなく、茎には鋭い稜があります。葉は1-3回3出複葉、小葉は2-4cmのくさび形~狭倒披針形で先が浅く3裂し、裏面は白い。ふつう小托葉が見られますが、ないこともある。
花は幅の細い円錐状に付き、径1cm、柄は5mm。萼は早落性、葯は淡黄色、花糸は葯より細い。
備考
エングラー : キンポウゲ科
類似種
アキカラマツ : 全草で腺毛はないかごく少ない。茎は上部でよく分枝する。
撮影地
2010.7 栃木県渡良瀬遊水地  他

ノカラマツ

湿生地で見られるアキカラマツの仲間(アキカラマツ節)。ほとんど分枝せず、縦に細いシルエット。丈は0.6-1.2m。 (2014.7 栃木県渡良瀬遊水地)


ノカラマツ

側枝をほとんど出さないので、花序も纏まる。 (2014.7 栃木県渡良瀬遊水地)


ノカラマツ

既に萼は落ちていて花糸と葯が目立ちます。葯隔は突出します。 (2014.7 栃木県渡良瀬遊水地)


ノカラマツ

葉は柄はなく、1-3回3出複葉、小葉は長くて更に2-3裂します。葉にも葉序の軸や小葉柄にも毛はありません。葉脈は窪み、葉裏に葉脈が浮き出ます。縁は少し裏側に巻く感じ。 (2015.5 茨城県常総市)