本州唯一の自生地・・・数もホントに少ないようで、
推定で数十あるかどうかのようでした。(2015.8 青森県)
海に面したかなり厳しい風衝帯にあり、丈も10~20cmくらい。第一印象は
ソナレマツムシソウみたい・・・でした。(2015.8 青森県)
花は
ソナレマツムシソウと同じくらいで、やや小ぶり。他のマツムシソウ同様、
外側の小花の花冠は大きく、特に外側3つの裂片が大きい。(2015.8 青森県)
総苞片は太く、先が尖っていました。
(2015.8 青森県)
風衝地にあるせいか、葉は本種の典型とは少し違うようで、
全てが根際にあるように見え、厚みがあり、先は尖ってはいますが、典型より鈍い。
ただ、北海道・襟裳岬付近のものも同様だそうです。(2015.8 青森県)
横から見ると、裂片が細く、裂片間が広い印象がありました。全て根際にあるように見える葉は
ソナレマツムシソウと同様、短い茎に密に付いている状態。(2015.8 青森県)
ここのものは、かなりの風衝地にあるため、典型と異なる姿をしていると言われています。北海道の典型と比して、頂裂片が極端に大きくなく、あまり細かく裂けていない、裂片の先端の尖りが甘いという感想を持ちました。
ただし、北海道・襟裳岬のものも同様の形態だそうですし、何より本州唯一の場所なので、「東北と関東甲信越の花」 としては、この形態しか見られないわけですから、条件を付けずにそのまま掲載した次第です。
なお、自生エリアは、従来、北海道と東北北部とされていましたが、秋田県は既に絶滅、岩手県はマツムシソウの誤認であったようです。
青森県内も、かつては青森市内も含めて数カ所で記録されていましたが、現在はここ1カ所のようです。 |