エゾマツムシソウ

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スイカズラ科 Caprifoliaceae
マツムシソウ科 Dipsacaceae
マツムシソウに比して、葉の裂片の先端が鋭く尖るのが特徴。
丈は10-50cm、葉は5-10cmで深く羽状深裂し、裂片は線形~線状披針形で先が尖ります。
頭花は茎頂に1つ付き、径3-5cm。外側の小花の花冠が大きく、外側3片が特に大きい。

 

2015.9.6 作成
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エゾマツムシソウ-全体

本州唯一の自生地・・・数もホントに少ないようで、
推定で数十あるかどうかのようでした。(2015.8 青森県)

エゾマツムシソウ-全体2

海に面したかなり厳しい風衝帯にあり、丈も10~20cmくらい。第一印象は
ソナレマツムシソウみたい・・・でした。(2015.8 青森県)

エゾマムツシソウ-花

花はソナレマツムシソウと同じくらいで、やや小ぶり。他のマツムシソウ同様、
外側の小花の花冠は大きく、特に外側3つの裂片が大きい。(2015.8 青森県)

エゾマツムシソウ-花2

総苞片は太く、先が尖っていました。
(2015.8 青森県)

エゾマツムシソウ-葉
風衝地にあるせいか、葉は本種の典型とは少し違うようで、
全てが根際にあるように見え、厚みがあり、先は尖ってはいますが、典型より鈍い。
ただ、北海道・襟裳岬付近のものも同様だそうです。(2015.8 青森県)

エゾマツムシソウ-葉2

横から見ると、裂片が細く、裂片間が広い印象がありました。全て根際にあるように見える葉はソナレマツムシソウと同様、短い茎に密に付いている状態。(2015.8 青森県)

ここのものは、かなりの風衝地にあるため、典型と異なる姿をしていると言われています。北海道の典型と比して、頂裂片が極端に大きくなく、あまり細かく裂けていない、裂片の先端の尖りが甘いという感想を持ちました。

ただし、北海道・襟裳岬のものも同様の形態だそうですし、何より本州唯一の場所なので、「東北と関東甲信越の花」 としては、この形態しか見られないわけですから、条件を付けずにそのまま掲載した次第です。

なお、自生エリアは、従来、北海道と東北北部とされていましたが、秋田県は既に絶滅、岩手県はマツムシソウの誤認であったようです。
青森県内も、かつては青森市内も含めて数カ所で記録されていましたが、現在はここ1カ所のようです。