コシジタビラコ

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ムラサキ科 Boraginaceae
ミズタビラコの変種で分果の背面(上から見える面)に環状の付属体が見られるものです。
その他はミズタビラコと変わりがなく、丈は10-40cm、葉は楕円形で両面に毛が見られ、ふつう下部では柄があり、上部には柄がありません。茎の先端で2分してそれぞれ弓なりになって総状に2.5-3mmの花を付けます。果実は下を向かない。

 

2019.7.10 更新
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  • 葉2
  • 葉3
  • 比較

コシジタビラコ-全体

一見ではミズタビラコと変わりませんが、気をつけてみると
果実の様子が異なります。(2009.6 長野県 旧・戸隠村)

コシジタビラコ-全体2

2分岐する花序のもう一方は開花が遅れていました。
(2014.7 秋田県 旧・象潟町)

コシジタビラコ-全体3

咲き進んだ状態。なお、裏磐梯には基準種のミズタビラコも見られました。
(2013.6 福島県北塩原村)

コシジタビラコ-全体4

北は青森県まで見られた。写真のように、遠目で見てミズタビラコより果実が白っぽく見えるので、意外と楽に気づけます。(2019.7 青森市)

コシジタビラコ-花

先端で2分します。花序が弓なりになっています。
(2009.6 長野県 旧・戸隠村)

コシジタビラコ-花2

弓なりになった先端はくるっと巻いていています。
(2009.6 長野県 旧・戸隠村)

コシジタビラコ-花・実

4つに割れた果実の1つ1つに白い縁取りのようなものが見られ、これが
「環状の付属体」と思われる。果実は下を向かない。(2019.7 青森市)

コシジタビラコ-葉

葉は楕円形。下部の葉には柄が見られますが、上部の葉には柄がない。
(2009.6 長野県 旧・戸隠村)

コシジタビラコ-葉2

葉の表面と縁に毛がありました。
(2014.7 秋田県 旧・象潟町)

コシジタビラコ-葉3

葉裏。脈上と裏面全体に伏毛が見られました。
(2014.7 秋田県 旧・象潟町)

コシジタビラコ-茎

茎には上向きの屈毛が見られました。
(2014.7 秋田県 旧・象潟町)

ミズタビラコ-比較

左:本種 右:ミズタビラコ 微細な差ですが、本種は付属体が萼筒の外に出るため、
異様に白っぽく見える(全体3,4参照)ので、立ち位置でも区別出来ます。