- 全体
- 花
- 花2
- 花3
- 花4
- 葉
- 葉2
- 八戸市の群落
- 参考文献
最初はオオヤマフスマがこんな砂丘にあるのかという感じでしたが・・・
(2014.5 青森県 旧・車力村)
花糸が著しく短く1-2mm。ふつう、花弁が少し小さくなると
言われますが気がつかなかった。(2014.5 青森県 旧・車力村)
花糸には少し毛が見られましたが、葯が異様に小さく、花粉はない。
(2015.5 青森県八戸市)
萼は楕円形。花柄に圧毛が密生。横から見て雄しべが全く見えない。
(2014.5 青森県 旧・車力村)
葉は楕円形~長楕円形。やや厚めで縁に毛が見られ、3脈が目立ちます。
縁が葉裏に反る傾向がある。(2014.5 青森県 旧・車力村)
葉裏脈上に毛が密生。茎には短毛が密生。
(2015.5 青森県八戸市)
2015.5 青森県八戸市では、両全性株 (ふつうのオオヤマフスマ) と雌性株は10mほどの距離をおいてそれぞれ分かれて群落を作っているのが確認出来ました。両者が接近して見られることはありませんでした。 おそらく、両全性株では両全性株の種子のみが、雌性株では雌性株の種子のみが生産されているのではないかと思われます。個体数は両方ほぼ同数か、やや雌性株のほうが広範に見られました。風当たりの違いなどから両者を単純に比較出来ませんが、雌性株のほうがやや小型であるようにも感じました。 青森県 旧・車力村では両全性株は発見出来ませんでしたが、探索範囲をもう少し広げれば、見つける事ができたのではないかと思いました。 |
参考文献 菅原敬 Sexual Polymorphism in Moehringia lateriflora (Caryophyllaceae) 論文趣旨は遠田宏(東北大) 1960-3/1965 の三性異株の主張、北村四郎・他(京都大学) 1961 の三性同株である主張に対して、雌性両全性異株であるとの主張 なお、同属のチョウカイフスマに関しても雌性両全性異株であるという論文もあります。 菅原敬 Sexual Dimorphism in Arenaria merckioides var.chokaiensis (Caryophyllaceae) ※ 筆者も雄性株は発見できず、雌性両全性異株と考えています |