ハクサンチドリ Dactylorhiza aristata
(品種) ウズラハクサンタドリ


ハクサンチドリ

分類
ラン科 ハクサンチドリ属
植生環境
亜高山 高山
開花時期
6-8月 草地
地域
中部以北
特記
 -
特徴
山に咲く代表的なピンクのチドリ3種(テガチタドリ、ノビネチドリ、本種)のうち、一番高所に咲くチドリ。
丈は10-40cm、葉は3-6個で5-15cmの倒披針形で茎を抱きます。
花は茎の上部に総状に多数密に付き、淡ピンクからピンク、唇弁はくさび形で濃いピンクの斑があり、先は3裂し、中央裂片の先は鋭く尖ります。距は1-1.5cm。
葉に褐色の斑が入るものがあり、ウズラハクサンチドリと呼ばれます。
備考
エングラー : ラン科
類似種
テガタチドリ : 唇弁は6-8mm、3裂し裂片は同形・同長、円頭。
ノビネチドリ : 葉の幅が広く、縁が波立つ。花は小型で唇弁は5-6mm、浅く3裂。距は前に大きく曲がる。
ニョホウチドリ : 唇弁は長さ・幅ともに13-15mmで3裂、中裂片は円頭~僅かに凹頭。
撮影地
2014.6 青森県  他

ハクサンチドリ

初夏の亜高山帯の、特に日本海側の山でよく見かけます。花が密について花序の軸は見えない事が多い。葉は披針形~広披針形。 (2008.6 秋田県)


ハクサンチドリ

唇弁は3裂、濃いピンクの斑があり、中央裂片の先は尖ります。 (2014.6 青森県)


(品種) ウズラハクサンチドリ f. punctata

ウズラハクサンチドリ

葉に紫褐色の斑が入るもの。 (2018.6 山形県)