ケブカツルカコソウ Ajuga shikotanensis f. hirsuta


ケブカツルカコソウ

分類
シソ科 キランソウ属
植生環境
里 山地
開花時期
5-6月 草地
地域
本州
特記
絶滅危惧2類
特徴
ツルカコソウの品種ですが、ほとんどがこちら。
丈は10-30cm、全体に長い毛が多く、茎の毛が目立ちます。根生葉はロゼット状で広倒披針形~倒卵形、粗く浅い波状鋸歯があり、鈍頭で基部は細まり、縁に毛が多い。茎葉も同形で対生、基部に長毛が多い。
花は上部に数段各複数付き、一度に咲かない。色は淡紫色、花冠長さ7mm、基部に大きな苞葉が付く。上唇はごく小さくて2裂、下唇は3裂で中央裂片が大きい。
花の終わり頃から走出枝を伸ばし始めますが、咲く前にも走出枝同様となる茎を伸ばします。
備考
エングラー : シソ科
類似種
セイヨウジュウニヒトエ : 全体に毛は少なく、葉は濃い緑色で赤みを帯びることも多く、光沢がある。
撮影地
2013.5 千葉市  他

ケブカツルカコソウ

ツルカコソウの品種ですが、ほとんどが本種。走出枝を伸ばして増えますから、まとまって見られることが多い。 (2014.5 千葉市)


ケブカツルカコソウ

茎、葉、萼、いずれにも長毛が密に見られます。花序はセイヨウジュウニヒトエほど長く伸びない。 (2013.5 千葉市)


ケブカツルカコソウ

上唇はごく小さい。雄しべは花糸が長いもの2つ、短いもの2つ。見えている葉は苞葉で毛が密生。 (2013.5 千葉市)


ケブカツルカコソウ

蕾が付いている部分は伸び始めた茎。他に横に伸びる茎があり、実質的に走出枝と同じですが、やがて立ち上がり花を付けることもある。本来の走出枝は細く、花期後半に出る。 (2014.4 千葉市)