クモマスミレ Viola crassa subsp. alpicola


クモマスミレ

分類
スミレ科 スミレ属
植生環境
高山
開花時期
7-8月 砂礫地
地域
北ア 中ア
特記
 -
特徴
最高所にあるすみれのため、最も遅い時期に咲き始めます。どこも多数を占めるキバナノコマノツメに隣接してあるため、本種と誤認されやすいですが、葉に厚みと光沢があり、葉脈が明瞭、濃い緑色の葉で区別できます。
良く似たタカネスミレとの違いは、花柱上部に突起毛がないこと、托葉には必ず鋸歯があること、葉が強く蒔く傾向がないこと、の3点、ヤツガタケキスミレとは、地下茎から匍枝を出して増えることが異なります。また、3種が共棲する場所はないので、自生地でも区別できます。
備考
エングラー : スミレ科
類似種
キバナノコマノツメ : 葉は薄くて多少毛があり、光沢はない。やや湿ったところで見られる。
撮影地
2013.7 中ア・木曽駒ヶ岳  他

クモマスミレ

岩混じりの水はけの良さそうな砂礫地で見られます。歩いて行くと、キバナノコマノツメから突然本種に入れ替わった。 (2013.7 中ア・木曽駒ヶ岳)


クモマスミレ

側弁は無毛、花柱上部はややT字状で突起毛はありません。 (2018.7 中ア・木曽駒ヶ岳)


クモマスミレ

花弁の裏側はしばしば赤味を帯びていました。 (2018.7 中ア・木曽駒ヶ岳)


クモマスミレ

葉は厚みと光沢があり、くっきりと葉脈が浮き出ていて、暗い緑色で無毛。 内側にはあまり巻かず、盾状に綺麗に開くものが多い。 (2013.7 中ア・木曽駒ヶ岳)