アカネスミレ Viola phalacrocarpa
(品種) オカスミレ / ウスアカネスミレ


アカネスミレ

分類
スミレ科 スミレ属
植生環境
開花時期
4-5月 日当たりの良いところ 道ばた 土手 林縁
地域
全国
特記
 -
特徴
全体に毛の多いすみれで、側弁、花柄、葉、葉柄だけでなく、距や萼にも毛があります。
丈は5-10cm、葉は三角状卵形~長卵形~さじ形と変化が多く、基部は浅い心形、裏面は赤味を帯びるものもあり、柄には目立たない翼があります。
花は多数付き、多くは明るい赤紫色、側弁に毛があり、内側にすぼまっていて、花柱が見えません。距は長く、萼とともに毛が見られます。
側弁以外に毛がないものはオカスミレ(f. glaberrima)、花色の薄いものはウスアカネスミレ(f. pallescens)、白花はコボトケスミレ(f. chionantha)と呼ばれます。
備考
エングラー : スミレ科
類似種
サクラスミレ : 花は径2.5cmと大きく、葉は長卵形
撮影地
2012.4 山梨県甲府市  他

アカネスミレ

花付きがとても良いすみれです。近所では土手や法面などで見かけます。 (2015.4 千葉市)


アカネスミレ

側弁に毛が密集しており、閉じ気味に開きます。 ふつう、花柱はほとんど見えない。 四角枠は側弁を横に引っ張って幸穎したもの。側弁の毛は多いものが多い。 (2017.4 / 2015.4 千葉市)


アカネスミレ

距の先がすこし細くなり、長めです。花柄、萼、距にも毛があります。 (2015.4 千葉市)


アカネスミレ

葉はさじ形、長卵形、長三角形といろいろあるようです。共通して表裏ともに毛が多く見られます。 (2015.4 千葉市)


(品種) オカスミレ f. glaberrima

オカスミレ

側弁以外の毛がないものはオカスミレと呼ばれます。 (2008.4 茨城県筑波山)


(品種) ウスアカネスミレ f. pallescens nom. nud.

ウスアカネスミレ

花色は薄いものはウスアカネスミレと呼ばれます。記載した学名は裸名です。 (2017.4 群馬県)